マドンナが口を利かない元親友とは
一説によると、先月、米ニューヨークで催されたステラ・マッカートニーの「2012リゾート・コレクション」で、彼女の頭を一番悩ませたのが、友人であるマドンナとグウィネス・パルトローのどちらを招待するかだったとか。両者は、かつて互いに「親友」と呼び合うほどの仲だったが、マドンナのフィットネス講師をグウィネスが横取りし、共同ビジネスを始めたことで冷戦状態に。結局、コレクションにはどちらの顔もなく、Aリスト・セレブ代表としてナオミ・ワッツとリブ・タイラーが出席していた。
フレンド(友人)とエネミー(敵)を合わせた、米国発の造語「フレネミー」。友達のフリをしつつも、実は心の中で敵意を持っていたり、ライバル心に燃えていたり、はたまた相手を利用しようとしたりする人のことを差す。フレネミーな関係は脆弱で、何かの拍子で簡単に「絶交」なんてことになる。「&」から「VS」へのフリ幅も大きい。ま、大抵の人に、心当たりがあるのでは。
6、7月と続けてバタバタ結婚したリリー・アレンとケイト・モスの2人もそう。かつて一緒に仏南部サントロペでバカンスを楽しみ、共通の友人も多いと聞くが、リリーの結婚式当日にケイトはワイト島で結婚直前に花嫁と女友達が集うヘン・パーティーを開催。現在、いかに険悪の仲か分かるというもの。米ショービズのフレネミーと言えば、ともに歌姫のケイティー・ペリーとリアーナ。ケイティーのヘン・ナイトを主催したリアーナが、花嫁の付添い人という大役があったにも関わらず、結婚式を無断欠席したことで、いまだ亀裂が入ったままという。
男女間でのフレネミーもしかり。サイモン・カウェルとシェリル・コールによる一連の「Xファクター」降板劇は、「フレネミーとはいかに」を見事に描ききった傑作だ。