ベビーブーマーに支えられ売り上げトップはあの大女優
米国では、「セレブ香水」が花盛り。本家フランスと比べて香水文化の浅い米国では、「人気芸能人プロデュース」というだけで、立派なブランド。しかも、ファンがツイッターやフェイスブックなんかを通して、省エネかつ効果大の宣伝「口コミ」をしてくれるという鴨ねぎも狙える。手堅いピンスポット購買力が見込めるわけだ。例えば、昨年、歌手リアーナが発売したオリジナル香水「レベル・フルール」の販促イメージ・ビデオは、瞬時にしてツイッター・フォロワー450万、フェイスブック・ファン3000万に広まっている。
米国での「セレブ香水」の総売り上げは、一昨年で約177億円(ユーロモニター・インターナショナル社調査)。トップ10を下位から順に記していくと、10位に女優リース・ウィザースプーンの「インブルーム」とジェニファー・ロペスの「グロウ・バイ・ジェイロー」。どちらも国内で10億円を売り上げた。ただし「グロウ」は世界で累計39億円を売ったというからすごい。ロペスは、このほか16種類の香水を出す香水成金だ。8位には、歌手アッシャーの男性用香水、その名もまんま「アッシャー・フォー・メン」(13億円)が入った。
4位はラッパー、P・ディディの男性用香水「アンフォーギヴァブル」と、女優サラ・ジェシカ・パーカー「NYC」、歌手ジェシカ・シンプソン「ファンシー」、歌手グウェン・ステファニー「ハラジュク・ラヴァーズ」の4瓶が売り上げ15億円で仲良く同位に。3位は子持ちとなった歌手ビヨンセの「ヒート」(17億円)、2位は野球のヤンキース軍、デレク・ジーター選手の男性用香水「ドライヴ」(22億円)。
そして、売り上げ44億円で断トツ・トップに立ったのは、戦後ベビーブーマー世代にファンを持つ故エリザベス・テイラーの「ホワイト・ダイヤモンド」という結果に。確かに説得力ある。