26 July 2012 vol.1362
今週号の「各紙の社説から」にも書かれている通り、ロンドン五輪開催を目前にして、生粋の英国人たちの「斜に構える」傾向に拍車がかかっているように思います。挨拶代わりに五輪への不満を語り出す人がいますよね。ただ彼らは心の底からいらついているというよりは、文句を言うのに適したネタを喜んで探しているかのよう。英国人たちにとっては、定番の天気の話題に代わるボヤきネタができたということなのかもしれませんね。クラス替え直後に「今度のクラスは最悪だよ〜」なんて言いながら、新たな友人や異性の同級生との交遊への期待を高める学生みたい。英国人、実はかわいい人たちです。(籠)
裸族で芋洗い状態の、ロンドン中心部ケンジントン・ガーデンズ、日曜日の昼下がり。見ようによっては、スーラの絵のような光景です。幸せ。(月)
ある日のバスでのことです。一つだけ空席があったのですが、その真後ろに、姿勢を崩してだるそうに座るいかにもやんちゃそうな少年たちの姿が。それを目にして私の頭をよぎったのが、しょっちゅう目にする若者の反社会的行動についての報道です。が、疲れには勝てず、着席。すると聞こえてきたのは……「教育がすべてだよ、子供には必ず良い教育を受けさせる」「僕は国際色豊かな学校に通わせる。いろんな人種と触れ合った方がいい」なんていう真っすぐな会話。ステレオタイプに流された自分を恥じると同時に、思い掛けず明るいロンドンの未来を見たようで、晴れ晴れしい気持ちになったのでした。(鹿)
最初に世の中にお披露目されたときに、ポジティブな反応が少なかったというのは想像に難くありません。あんまりかわいくないし、かっこよくもないし、別に癒されもしない。なんとも形容しがたいその容貌。しかも名前が覚えにくい。そして、顔に表情がないのが好きになれなかった最大の原因かも。ただ、五輪開幕を目前にして街のあちこちに現れた大会マスコット、ウェンロックとマンデヴィルはイメージ良しです。英国文化やその土地柄を表す服を身にまとい、なんだか急に表情が豊かになったような気がします。弊社のフェイスブックに写真を日々アップしておりますので、ぜひ一度ご覧ください!(天)