澤もいいけど、ワンバックもね
女前では五輪一!?
皆さん、「ロンドン・オリンピックの夏」はいかがだったでしょうか(まだパラリンピックの真っ最中だけど)。史上最多のメダル獲得となった日本では、それが「ジャパン五輪の夏」となり、すっかり「日本と世界の戦い」に様変わり(筆者、一時帰国中)。ボルトもボートもホッケーも、日本人選手の「活躍」の前にはタダの余興。テレビは連日、メダルを獲った日本人選手の生い立ちから苦難の五輪ロード物語までをご披露しつつ、勝利シーンを繰り返し放映。特に、日本女子サッカー「なでしこジャパン」に対する期待度、注目度は尋常ではなく、大会を通してその扱われぶりは群を抜く。
そのなでしこを接戦の末に2-1で下し、3大会連続4度目の金メダルを手にした米国チーム。試合後、「2つの素晴らしいチームによる戦いだった。今夜は我々の方に運があった」となでしこたちに敬意を表す優勝コメントを出したFWアビー・ワンバック選手(32)なくして、この史上最強の女子サッカー・チームは存在しなかった。延長、PK戦の末、日本に優勝を奪われた先のW杯で、ワシントン・フリーダム時代のチームメイトで日本代表キャプテンを務めていた澤を抱擁し、「アイム・プラウド・オブ・ユー」と告げたというから、しびれる。
眼光鋭い美女、GKのホープ・ソロ選手(31)や、五輪直前にカミングアウトしたプラチナ金髪ショートのミーガン・ラピノー選手(27)もカッコいいが、やっぱり格上はワンバック(彼女もゲイとの噂)。五輪準決勝のカナダ戦で、3-3の同点に追いつくきっかけとなった主審のPK判定を、「わざと主審の横で何度も秒数を数え」て引き出したことを会見で認め、「汚いと非難を受けるかもしれないが、ゴールを奪わなければならなかった」と語る。この潔さ。身長180センチのがっしりガタイに短髪、眉間ジワ、そしてあのシュート。オンナも惚れる。