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Fri, 20 December 2024

故エリザベス女王の生涯を振り返る

2022年9月8日にエリザベス女王は96歳の生涯を閉じた。1952年に父親ジョージ6世の急逝により25歳で即位し、「生涯を奉仕に捧げる」と決意を表明してから70年。この6月にはプラチナ・ジュビリーを祝ったばかりだった。ここでは、数しれない悲喜こもごもの出来事を体験してきたエリザベス女王の一生を、英国の現代史とともに振り返ってみよう。

エリザベス女王

エリザベス女王の半生

1921年  北アイルランド誕生
1926年(0歳) 4月21日、ヨーク公夫妻の長女としてロンドンに誕生
1930年(4歳) 妹マーガレットが誕生
1931年  ウェストミンスター憲章による英連邦(コモンウェルス)発足
1936年(10歳) 祖父にあたる国王ジョージ5世が死去。伯父がエドワード8世として即位するも、後に退位したため、代わってエリザベスの父である国王ジョージ6世が即位
1937年ごろの国王ジョージ6世一家。エリザベスは父親の肩に手を掛けている1937年ごろの国王ジョージ6世一家。エリザベスは父親の肩に手を掛けている
1939年(13歳) 後に夫となるフィリップと知り合う
 第二次世界大戦勃発
1940年(14歳) 一家は戦禍を逃れるためにウィンザー城に疎開
1942年(16歳) 近衛歩兵第一連隊の名誉連隊長に
1945年(19歳) 女子国防軍に入隊
 第二次世界大戦終結
1947年(21歳) 初めての外遊で南アフリカを訪問。フィリップと結婚
1948年(22歳) 長男チャールズを出産
1949年  北大西洋条約機構(NATO)に加盟
1950年(24歳) 長女アンを出産
1952年(26歳) 父である国王ジョージ6世の病死後、25歳でエリザベス2世として即位
1953年(27歳) 6月2日、ウェストミンスター寺院で戴冠式を執行。夫とともに半年間の世界ツアーに出発
ウェストミンスター寺院での戴冠式のようすウェストミンスター寺院での戴冠式のようす
1955年  ウィンストン・チャーチル首相が退陣
1956年  スエズ戦争
1960年(34歳) 33歳で次男アンドリューを出産
1963年  ビートルズがデビュー・アルバムを発表
1964年(38歳) 37歳で三男エドワードを出産
1965年(39歳) 英元首として52年ぶりにドイツを訪問
1969年(43歳) チャールズ皇太子に国王の長男の証であるプリンス・オブ・ウェールズの称号が与えられる
1970年  北海油田を発見
1973年  EUの前身である欧州共同体(EC)に加盟
1977年(51歳) Silver Jubilee(即位25周年)
1978年(52歳) マーガレット王女がスノードン伯爵と離婚
1981年(55歳) チャールズ皇太子とダイアナ・スペンサーが結婚
1982年(56歳) 6月21日、未来の君主であるウィリアム王子が誕生
 フォークランド紛争
1985年 1985年の公式誕生日、バッキンガム宮殿上空をレッド・アローズが飛行するフライパストを見守る王室一家1985年の公式誕生日、バッキンガム宮殿上空をレッド・アローズが飛行するフライパストを見守る王室一家
1986年  狂牛病が発生
1992年(66歳) アン王女が離婚。女王の離宮であるウィンザー城で火事が発生。即位40周年
1996年(70歳) チャールズ皇太子とダイアナ妃の離婚が発表
1997年(71歳) ダイアナ元妃が交通事故死。英王室のウェブサイトがオープン。 フィリップ殿下との結婚50周年
 スコットランド、ウェールズの地方議会設置が決定
2002年(76歳) Golden Jubilee(即位50周年)
妹マーガレットと母エリザベスが死去
2005年(79歳) チャールズ皇太子がカミラ・パーカー・ボウルズと再婚
2006年(80歳) 80歳の誕生日と結婚60周年を迎える
英南部のロムジーのブロードランズを歩くエリザベス女王とフィリップ殿下英南部のロムジーのブロードランズを歩くエリザベス女王とフィリップ殿下
2011年(85歳) 孫に当たるウィリアム王子がケイト・ミドルトンと結婚。英国の君主として初めてアイルランド共和国を訪問
2012年(86歳) Diamond Jubilee(即位60周年)
2012年のダイヤモンド・ジュビリーで英国各地を訪問したエリザベス女王。スコットランドのグラスゴーにて2012年のダイヤモンド・ジュビリーで英国各地を訪問したエリザベス女王。スコットランドのグラスゴーにて
 ロンドン五輪開催
2013年(87歳) ひ孫のジョージ王子が誕生
2014年(88歳) アンドリュー王子に児童買春スキャンダル
 スコットランド独立住民投票が実施。反対が54%で独立否決
2015年(89歳) ヴィクトリア女王を抜き、英国君主の在位最長記録を更新。ひ孫のシャーロット王女が誕生
2016年(90歳) 90歳の誕生日と結婚70周年を迎える
 欧州連合離脱是非を問う国民投票が開催、離脱支持が51.89%獲得し可決
2017年 Sapphire Jubilee(即位65周年)
 ロンドン橋、マンチェスター・アリーナでテロ事件発生
2018年(92歳) ハリー王子がメーガン・マークルと結婚。ひ孫のルイ王子が誕生
2019年  ボリス・ジョンソンが首相に就任
2020年  英国が欧州連合を離脱。新型コロナウイルスの世界的大流行
2021年(95歳) 夫のフィリップ殿下が99歳で死去
 北アイルランド誕生100年
2022年(96歳) Platinum Jubilee(在位70周年)
関連記事:エリザベス女王在位70周年を祝う
2022年のプラチナ・ジュビリーに、バッキンガム宮殿のバルコニーに現れたエリザベス女王2022年のプラチナ・ジュビリーに、バッキンガム宮殿のバルコニーに現れたエリザベス女王
 リズ・トラスが首相に就任
エリザベス女王、9月8日に死去
2022年9月9日、ロンドンの中心部トッテナム・コート・ロード駅の外側に掲げられた、エリザベス女王を追悼するサイネージ2022年9月9日、ロンドンの中心部トッテナム・コート・ロード駅の外側に掲げられた、エリザベス女王を追悼するサイネージ

エリザベス女王の死
訃報直後の新聞や街の様子

9月8日に亡くなったエリザベス女王を偲び、9〜11日の新聞は女王への感謝から新国王の即位宣誓までを取り上げ、ロンドンの街中では思い思いの形で哀悼の意を示す市民の姿が見られた。また、中心地ではトリビュート・サインも各地に出現した。

弊社Twitterモーメント

葬儀当日の様子や新聞でどのように取り上げられているかをまとめています。

新聞の様子

「デーリー・テレグラフ」紙(2022年9月9日)

「デーリー・テレグラフ」紙(2022年9月9日)

Grief is the price we pay for love - HM QUEEN ELIZABETH II
「悲しみは愛に支払う代償」 - HM エリザベス2世

「ガーディアン」紙

「ガーディアン」紙

「ミラー」紙

「ミラー」紙

「メトロ」紙(2022年9月9日)

「メトロ」紙(2022年9月9日)

「タイムズ」紙(2022年9月10日)

「タイムズ」紙(2022年9月10日)

GOD SAVE the KING
神よ国王を守り給え

「フィナンシャル・タイムズ」紙 ウィークエンド版(2022年9月10日)

「フィナンシャル・タイムズ」紙 ウィークエンド版(2022年9月10日)

‘I shall endeavour to serve with loyalty, respect and love’
「私は忠誠心、敬意、そして愛をもって奉仕するよう努めます」

「デーリー・テレグラフ」紙(2022年9月10日)

「デーリー・テレグラフ」紙(2022年9月9日)

‘To my Darling Mama, thank you’
「親愛なるママ、ありがとう」

「サンデー・ミラー」紙(2022年9月11日)

「サンデー・ミラー」紙(2022年9月11日)

REUNITED FOR GRANNY
おばあちゃんのために兄弟が再会

「オブザーバー」紙(2022年9月11日)

「オブザーバー」紙(2022年9月11日)

Charles III assumes ‘the heavy duties of sovereignty’
チャールズ3世は「主権の重い義務」を引き受ける

街中の様子

街の至るところに出された女王逝去のサイネージ街の至るところに出された女王逝去のサイネージ

ピカデリーの書店ハッチャーズに置かれた女王への追悼の言葉ピカデリーの書店ハッチャーズに置かれた女王への追悼の言葉

ピカデリー・サーカス駅前の電子広告に映し出された女王の姿ピカデリー・サーカス駅前の電子広告に映し出された女王の姿

いつも華やかなディスプレイのフォートナム&メイソンが、女王の写真を使いシンプルで黒いディスプレイに変わったいつも華やかなディスプレイのフォートナム&メイソンが、女王の写真を使いシンプルで黒いディスプレイに変わった

バッキンガム宮殿の外に手向けられた市民からの花束バッキンガム宮殿の外に手向けられた市民からの花束

 

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