「フィナンシャル・タイムズ」紙の電子版は20日、「シリコン・バレーなんて気にするな、日本は今でも革新を続けている」と題した記事を掲載した。
同記事は冒頭で「シリコン・バレーから眺めると、日本の産業はもう終わってしまったように見える」と表現。かつて巨大だった日本の消費財メーカーの数々がデジタル時代に適応しておらず、そうした企業はいずれ消費者向けから企業向けへと事業モデルの転換を余儀なくされるかもしれないと予想している。
一方で、日本企業は今後も成長を続けていく可能性があるとも主張。その根拠として、①日本は現在でも多数のノーベル賞受賞者を生み出し、また日本企業の特許取得件数も圧倒的に多いことが示している通り、日本経済は今でも非常に革新的であること、②革新的であることが必ずしも成功を意味しないこと、などを挙げている。
また世界の大部分の人々にとっては、なまこ板、コンドーム、伸縮性絆創膏、エアコン設備といったものが価値ある発明品であり、また日常的に利用しているものであると指摘。日本の発明品の品質はいまだ世界で高く評価されていると結論付けている。
Fri, 11 October 2024