独身通す異母兄弟のレノン家
孫10人のマッカートニー家
1960年の夏に、ジョン・レノン、ポール・マッカートニー、ジョージ・ハリスンの3人によるビートルズが結成されてから今年で50年(リンゴ・スターの参加は後)。うち2人は鬼籍に入ってしまったが、この半世紀でしっかりと「ビートルズ・ダイナスティ」が形作られた。
当時22歳で、メンバー中、一番先に父親となったジョン。最初の妻シンシアとの間に息子ジュリアンが生まれるが、オノ・ヨーコとの運命的な出会いによって、父と子は離れ離れに。12年後、父親が銃弾に倒れ、永遠の別れとなった。そのとき、ヨーコとの息子ショーン(34)は5歳。主夫ジョンが溺愛して育てた異母兄弟のショーンと違って、財産分与が遺書に一切記されていなかったジュリアン(47)は、その後、16年にわたって相続争いをし、3億ポンド相当を勝ち取ったと言われる。2人とも独身のミュージシャンで、ジョンに似た面長な顔立ちであることは共通している。
一方、1969年にリンダと結婚したポールは、彼女と最初の夫との間にできた娘ヘザー(47)を養女に。今では著名な陶芸デザイナーとなっている。2人の間の最初の子、マリー(41)は、母の血を受け継いで写真家になり、次のステラ(38)はご存知、ファッション・デザイナーとして成功。一番目立たない、ポールにウリふたつの長男ジェームス(32)は、父親と比べられるのを嫌がり、ずっと音楽道を避けていたが、夏にアルバム・デビューが決まった。4人ともみな公立高校出身だ。そして、47年連れ添ったリンダ亡き後に捕まり、後に醜い離婚劇を晒すことになったヘザー(42)との間に、末娘のベアトリスちゃん(6)がいる。上の娘3人は結婚し(再婚者もあり)、間もなくポールにとって10人目の孫が誕生する予定。