ビキニの似合う女の子
グラマー・モデルのジョーダン(32)や、歌手シェリル・コール(27)のように、これといって話題や醜聞があるわけでもないのに、気が付けばひっきりなしに女性週刊誌やタブロイドに登場しているタレントといえば、マイリーン・クラス(32)。「私、私」のギトギトしたセレブ臭に傾きがちな紙面を、「フツー感覚」の彼女が平衡に戻してくれる。いわば「常識・良識」の錘役(おもりやく)みたいな存在か。読者は、醜聞や「いかにも」セレブが大好物だが、それを全面的に認めたら、中原中也じゃないが汚れちまったようで良心が痛むってもの。
4年前のジャングル生き残り番組「アイム・ア・セレブリティ……ゲット・ミー・アウト・オブ・ヒア!」に出演して以来、2001年の番組「ポップスターズ」からの寄せ集めグループ「ヒアセイ出身」の枕詞はすっ飛んで、「ビキニの似合う女の子」となった。きめ細かくて艶のある肌、腰の細さは、やっぱりハーフ・フィリピンである東洋の血。彼女のシャワー・シーンを観て、「刺激的でクラクラ」しちゃった視聴者も、さぞやたくさんいただろう。しかし、往年の郁恵ちゃんビキニと同じで(分かるだろうか?)、あくまで「夏のお嬢さん」な明るい健康美が先に立つ。お陰でマークス&スペンサーの広告塔となり、すっかりお茶の間に浸透していった。
半年前から始めた米CNNの芸能人インタビューの仕事で、既にハリウッド・スター3人から求(性)愛され、うち一人から愛人契約を迫られたと、「ナウ」誌で語るマイリーン。要は「私、モテてモテて仕方ないの」という自慢話なのだが、「隣の芝生は青いもの。今自分が置かれている状況がベストって気付かないものなのね」と、「良識的」フォローを怠らない。現在、第2子を妊娠、いつまで「ビキニ」がもつか。