ギリギリ・トークでピンチ数回
「これまでた~くさん、ドラッグやってきたわ。エクスタシーはほんとすんばらしかった。コカイン?あれは中年向けね」。雑誌に掲載されたドラッグ賞賛コメントで、あちこちから バッシングを受けているグレアム・ノートン。
昨年、BBCと3500万ポンド(約78億円)といわれる独占契約を交わし、司会をしている番組「ストリクトリー・ダンス・フィーバー」、「ハウ・ドゥ・ユー・ソルブ・ア・プロブレム・ライク・マリア?」の評判も上々だった矢先の大チョンボ。チャンネル4「ソー・グレアム・ノートン」時代のきわどいHトークに比べて、柔順になったと思ったのは勘違いだった。 ま、それでこそのノートンだが。
コメディー・ドラマ「ファーザー・テッド」のチョイ役から、スタンドアップ・コメディー、「ソー・グレアム~」、そしてBBCと登り詰めてきたのも、あのカミソリ・トークとオネェ言 葉だからこそ。アンジェリーナ・ジョリーを 「世界中廻って子供を養子にしちゃうのを見てると胸クソ悪くなるわ。そんなこと百も承知の彼女は、相当ツラの皮が厚いわね」。ダビーナ・マッコールを「トーク番組がコケて人生最悪の半年だったんじゃない。ヤク中から立ち直りかけてるとこなのにさ。でもギャラは貰えるか」。他にもシエナ・ミラー、アビー・ティッ トマスら、餌食になったセレブは数限りない。
それ故、今回と同様、大ひんしゅくを買ったこともある。病院で危篤状態にあるビージーズのモーリス・ギブに対して、番組で「モーリスの心電図は絶対「ステイング・アライブ」のメロディになってるわね」とコメント。双子の兄弟ロビンの逆鱗に触れた。謝罪してなんとか収まったものの、いつか取り返しのつかないことが起きるんじゃないかと、気が気じゃない。