サイモン・カウウェル、ルイ・ウォルシュの秘蔵っ子としてアルバム・デビューを果たした「X-ファクター」優勝者のシェイン・ウォード。
しかし、メディアがより注目するのは、彼の才能や将来性ではなく、バックグラウンドの方だ。
3歳の時に一家8人でアイルランドからマンチェスターに移り住み、極貧生活を送っていたシェイン。学生時代はクラスの人気者で、「X-」で優勝後は母親に家を贈った孝行者の彼だが、「ビッグ・ブラザー」ジェイド・グッディの上をいくかもしれない「オー・マイ・ガーッ」な血脈を持つ。
まずはジェイドの方。クスリ欲しさに強盗、窃盗を繰り返していた父は、2年前、KFC店内で死亡。ヘロインの過剰摂取だった。夜毎自宅の団地で大麻パーティーを開いていた母は、5歳のジェイドが大麻を吸っても注意するどころか、その吸いっぷりを写真撮影したという。
また、父方の祖母は娼婦の元締めだった。一方、シェインの父は母と離婚後、年金生活者を強姦し、8年の実刑を言い渡されムショ入り。いとこと叔父2人は、廃品回収のボスを殺害。公判中、すでにいとこは強姦で終身刑を言い渡され、叔父たちは集団レイプで囚人の身だった。 そして、兄の1人は妊娠中の娼婦を殺した疑いで起訴され、性交渉を持ったことは認めたが、殺人は否定。証拠不十分で無罪となる。
誠にもって、ジェイド抜きならグッディ一族よりよっぽどハードコアだ。
白日の下にさらされた疑惑の総合デパートならぬ、罪悪の総合デパート、ウォード一族の汚名を、果たしてシェイン1人で拭えるのか。
ハ~、荷が重そう……。