新党AfD、結党から7週間で党員1万人に
海賊党との連立の可能性も
反ユーロを掲げて結党された新党「ドイツのための選択肢(AfD)」が、結党から7週間で党員数1万人に達し、勢力の増大が与党を脅かしている。
4月26日付のヴェルト紙によると、AfDの連邦議会選挙のためのスポンサーとして、大手食品メーカーおよびホテル・レストランチェーンの「メーヴェンピック」のオーナー、アウグスト・フォン・フィンク氏が関わる可能性があるという。同氏はこれまで、キリスト教社会同盟(CSU)の歴代党首、フランツ=ヨーゼフ・シュトラウス氏や、エドムント・シュトイバー氏を経済的に支援してきたとされており、このことが保守陣営に打撃を与えている。ショイブレ財務相(キリスト教民主同盟=CDU)は、「AfDの存在はCDU・CSUおよび自由民主党(FDP)の連立の大多数を脅かす可能性がある」と発言した。
さらに、AfDのルッケ党首が海賊党のシュレーマー党首に、「我々の目指すところは一致していると信じる」との旨を書いたメールを送っていたことが明らかになり、海賊党と連携する可能性も浮上している。