ジャパンダイジェスト

おすすめコンベンション6選付き ドイツのアニメ・漫画ブームを
ひも解く

近年ドイツでも日本のアニメ・漫画が以前よりもずっと身近になってきた。特にコロナ・パンデミックによるステイホームを機にアニメを見る人が増えたと同時に、ドイツ国内でも漫画の売上は右肩上がりで、ますます人気が高まっている。本特集では、そんなドイツのアニメ・漫画ブームの歴史をひも解くとともに、ドイツ国内でアニメ・漫画の世界をもっと楽しむことができる選りすぐりのコンベンションをご紹介!
(文:ドイツニュースダイジェスト編集部)

参考:松澤淳「ドイツにおけるアニメの受容-1970年代のテレビシリーズから考える-」(明治大学教養論集刊行会)、細川裕史「ドイツにおける日本マンガの受容について」、 J-BIG「漫画の人気は上昇中、ドイツでも大きな可能性を秘めている」、Carlsen「Meilensteine der Carlsen Manga!-Geschichte」、Laura Byell; Karishma Schumacher「Die deutsche Cosplayszene」、日本経済新聞「コスプレじゃ物足りない 日本アニメ演劇、ドイツで進化」、tagesschau「Erfolg der Manga: Japanische Comics erobern den Buchmarkt」、buchreport「Manga: Der anhaltende Boom」、iammangaka.com

Prolog

欧州で最も日本のアニメ・漫画を愛してやまない国……それは残念ながらドイツではなく、フランスである。もともと「バンド・デシネ」と呼ばれるコミック文化があった同国は、早くから日本の漫画を受け入れ、今や日本に次ぐ世界第2位の漫画市場だ。欧州最大の日本文化イベント「ジャパンエキスポ」の開催地でもあり、欧州のアニメ・漫画文化をリードしてきた。隣国ドイツはそんなフランスの影響も多かれ少なかれ受けていると思われるが、独自の歴史をたどって今日のアニメ・漫画ブームを迎えることになる。

Folge 1
1970年代に日本アニメが進出
初の放映作品は3話で打ち切りに!?

西ドイツで初めて日本のアニメが放送されたのは1971年のこと。記念すべき最初の放映作品はARD(ドイツ公共放送協会)が放送した、カーレースアニメの金字塔「マッハGoGoGo」(Speed Racer)だった。すでに放送していた米国では大変な人気で、ドイツでもヒット間違いなし……のはずだったが、そうはいかなかった。同作に含まれていた暴力表現(車が炎に包まれて人が死ぬなど)に対して視聴者から厳しい批判の声があったのだ。シュピーゲル誌やヴェルト紙などのメディアからもこてんぱんに批判され、「マッハGoGoGo」は3話で打ち切りとなってしまう。ARDはそれ以降、日本の独自のシナリオによるアニメの放送を躊躇したのだろう、1990年代まで例外を除いて日本アニメはほとんど放映されなかった。

そのころZDF(ドイツ第2テレビ)では、限られた予算で新しいスタイルの子ども番組について模索していた。経費節約のため複数の国による共同制作の案が持ち上がり、各国の言語や文化の障壁を比較的簡単に越えられるものとして、アニメを制作することが決まる。そうして注目されたのが、すでにアニメ制作で定評のあった日本だった。

しかしARDの「マッハGoGoGo」の一件もあったため、日本に制作を全面的に依頼することは避けられていた。最終的にZDFとオーストリアのテレビ局、そして日本のアニメスタジオの3カ国共同制作が決まり、ドイツが中心となって考えたコンセプトとストーリーを日本でアニメーション化するという形に落ち着いた。そうして1974年に誕生したのが、アニメシリーズ「小さなバイキングビッケ」(Wickie und die starken Männer)だ。1976年には「みつばちマーヤの冒険」(Die Biene Maja)を放送。欧州の児童文学を原作としながら、日本の優れた技術によってアニメ化したことで大当たりし、両作とも特に批判を受けることなく最後まで放映された。その後も同じ手法でさまざまなアニメが日本で制作されることになる。

みつばちマーヤの冒険「みつばちマーヤの冒険」は日本では1975~76年、ドイツでは1976~77年に放映された

そして1977年、ZDFはアニメ「アルプスの少女ハイジ」(Heidi)のライセンスを購入し、放送をスタートさせた。ビッケ、マーヤと共に、ハイジは今もなおドイツで人気を誇り、何度も再放送され、リメイクもされている。これらのアニメを見て育ったドイツ人のなかには、ビッケもマーヤもハイジも、全て自国のアニメだと思っている人も少なくない。実際に、これらの作品のクレジットからは日本に関するものが取り除かれていた。その背景には、「マッハGoGoGo」の一件による日本アニメへのマイナスイメージがあり、「意図的に日本のものだと分からなくさせた」という当時のドイツ側の思惑があったとも考えられる。1980年代にはコストの都合で日本制作であることが分かるクレジットが記載されるようになったが、ドイツで純粋な日本のアニメが知られるようになったのはもう少し先である。

アルプスの少女ハイジ「アルプスの少女ハイジ」は、スタジオジブリ作品でおなじみの高畑勲監督、宮崎駿監督が制作に携わったことでも知られる不朽の名作

Folge 2
右綴じは「必ず失敗する」
一足遅くやってきた漫画ブーム

日本のアニメが比較的早い段階でドイツ市場に参入した一方、日本の漫画はまだまだ時間が必要だった。最初にドイツ語に翻訳されたといわれている漫画は、1982年にロヴォールト社から出版された『はだしのゲン』(Barfuß durch Hiroshima)。しかし、ドイツでは思うように受け入れられず、1巻のみの発売で終わっている(現在はカールセン社から全巻発売)。そもそもドイツでは、漫画(コミック)は子ども向けのものであるという偏見があった。本来、日本の漫画の多くは子どもから大人まで読めることが魅力の一つだが、ドイツでは子ども向けのものというレッテルが売れにくさの障壁となっていたのかもしれない。

転機は1991年。ドイツにおける大手漫画出版社の一つとして知られるカールセン社から、同社初のドイツ語訳漫画として『AKIRA』が刊行された。同作のアニメ映画上映もあったことから話題となったが、出版された『AKIRA』は欧州のコミックスタイルに合わせて全編カラー、日本語オリジナルの絵を反転させた左綴じだった。モノクロでは漫画は売れないとされていた時代に、日本特有の右綴じはもってのほかで「必ず失敗する」と言われていたという。

この右綴じの壁を打ち破った作品が『ドラゴンボール』(Dragon Ball)だった。そのきっかけは至って単純で、ライセンス購入の条件として、右綴じとすることが決められていたのである。カールセン社と並ぶ大手漫画出版社のエグモント社はこれを拒否。しかしカールセン社はこの条件を受け入れ、1997年にドイツで初めて右綴じスタイルの漫画として『ドラゴンボール』を出版した。まさかこの条件を受け入れる出版社はないだろうと考えていた日本のエージェントも、この決断には驚いたという。また、印刷の方向が間違っているとして、同社に漫画を送り返してくるドイツの書店もあったとか。ところが、ドイツの読者たちは思っていたよりずっと柔軟だった。「右綴じは必ず失敗する」というジンクスは見事に破られ、『ドラゴンボール』は大成功を収めたのである。現在では、ドイツで出版されている漫画は、原則的に日本と同様に右綴じとなっている。

Dragon Ball 1Dragon Ball 1
Akira Toriyama
発行元:Carlsen Verlag
発行日:1997年9月22日
定価:7.00€(税込)

その後、カールセン社は次々と日本の漫画を翻訳して出版。『ドラゴンボール』の出版を断念したエグモント社も、1997年に『美少女戦士セーラームーン』(Sailor Moon)を発売してヒットし、ドイツに漫画ブームが到来した。さらに2001年には、カールセン社から日本の少年漫画誌をモデルとした月刊「BANZAI!」が刊行される。『NARUTO』や『HUNTER×HUNTER』など日本でもおなじみの作品がドイツの漫画ファンに届けられた。残念ながら2005年で休刊となったが、2003年にスタートした少女漫画誌「DAISUKI」は、2012年まで続いた。

「BANZAI!」250ページ以上のボリュームで刊行されていた月刊「BANZAI!」。日本の漫画誌のように付録のある号も

Folge 3
本格的なアニメブームの到来
コスプレ文化が花開く

1970年代以降もZDFは日本制作のアニメを放映していたが、「世界名作劇場」の作品が中心で依然子ども向けであった。しかし1993年に民間放送RTL2が開局すると、さまざまな日本のアニメが放映されるようになる。同局はドイツの無料放送で最も多くの日本アニメを放映したテレビ局として知られる。なかでも、1997年に放送がスタートした「美少女戦士セーラームーン」が大ヒット。1999年には「ドラゴンボール」や「ポケットモンスター」(Pokémon)の放送がスタートした。その後も「ONE PIECE」や「NARUTO」など、次々と人気作品がドイツ全土で放送され、多くの子どもたちがこれらのアニメを見て育った。

一方、セーラームーンのヒットにより、ドイツでもコスプレ文化が花開くことになる。1998年には、「Neo Moon Project」と呼ばれるセーラームーンに特化したイベントが開催され、セーラームーンのコスチュームに身を包んだファンたちが集まった。翌年には、ドイツ初のアニメ・漫画コンベンションである「AnimagiC」がコブレンツで開かれる。同コンベンションは、1994年に同人誌としてスタートしたアニメ専門誌「AnimaniA」が主催。AnimaniAは現在も月刊誌として発行が続けられており、多くのアニメファンに読まれている。AnimagiCではコスプレイヤーが集まっただけでなく、関連書籍やフィギュア、ビデオ、CDなどの販売が行われた。当時のファンたちにとって夢のような空間だったに違いない。

セーラームーンのコスプレセーラームーンのコスプレは今でも男女問わず人気が高い。写真は2022年にエアランゲンで開かれたComic-Salonのコスプレイヤーたち

その後も、2002年に始まった「Connichi」、国内最大で知られる「DoKomi」などをはじめとする、大小さまざまな規模のアニメ・漫画コンベンションやコスプレ大会などが行われるようになった。ちなみにドイツのコスプレ文化の一つの特徴として、コスプレイヤーによる二次創作劇「ショーアクト」(Showact)がある。コスプレイヤーたちが自らオリジナルの脚本や衣装を用意して披露する演劇やミュージカルで、ドイツのアニメ・漫画コンベンションに欠かせないものだ。今日では、日本アニメ専門のショーアクト集団がドイツ国内に100以上あるという。

Folge 4
コロナ禍で再びブーム!
コミックの3冊に2冊は漫画の時代

アニメ専門のクランチロールをはじめ、ネットフリックスなどの動画配信サイトが普及したことで、ここ10年でアニメはさらに身近になった。RTL2の黄金期であった1990~2000年代、ドイツでは年に数本のアニメシリーズしか見られなかったのが、現在は数多くのアニメ作品をいつでも合法的に視聴することができる。さらに、コロナ・パンデミックのロックダウンでステイホームを余儀なくされたことが、世界中でアニメ需要を押し上げたのは言うまでもないだろう。最近では、日本の新作アニメがドイツ語を含む多言語で同時配信されることも増えてきている。

コロナ・パンデミックは、漫画の売上にも大きな影響を与えた。2023年時点で、ドイツで販売されるコミックの3冊に2冊は日本スタイルの漫画だという。 buchreportによると、ドイツ市場における2021年の漫画の売上は前年比75%という記録的数字を打ち出している。ドイツ国内のメディア分析を行っているMedia Controlによれば、2017年には年間945冊の漫画が出版されたのに対し、2022年にはそれが1390冊に増加。実際に、カールセン社の漫画の売り上げもコロナ禍からの3年間で2倍以上になっているといい、ほかの出版社も同様の傾向がみられる。なお、カールセン社の読者層は13~40歳が中心で、『ドラゴンボール』や『美少女戦士セーラームーン』で育った世代が含まれているほか、この数年でそれらの「古典漫画」を初めて知った若い読者も増えているという。

同時に、アニメ・漫画コンベンションの数や規模も年々拡大している。デュッセルドルフで開催される「DoKomi」は、2023年に開催期間をそれまでの2日間から3日間に拡大し、2024年には過去最高記録となる計18万人が来場した。

今ドイツで人気の漫画

2024年の売り上げ上位25位までに入っていた作品
カッコ内は日本語タイトル

  • Jujutsu Kaisen(呪術廻戦)
  • Naruto(NARUTO - ナルト-)
  • Solo Leveling (俺だけレベルアップな件)
  • Dragon Ball (ドラゴンボール)
  • One Piece (ONE PIECE)
  • Chainsaw Man (チェンソーマン)
  • Spy x Family (SPY×FAMILY)
  • Die Tagebücher der Apothekerin (薬屋のひとりごと)
  • Demon Slayer (鬼滅の刃)
  • Berserk (ベルセルク)

出典:ドイツ図書流通連盟(2024年1月1日~12月10日)
※売り上げ順(複数巻ランクインしていた作品も含む)
※「俺だけレベルアップな件」は韓国の漫画作品

Folge 5
より多くの人に届けるために
ドイツのアニメ・漫画の未来は?

さらに漫画文化を広げようと、ドイツ語圏では「MANGA DAY」と呼ばれるプロジェクトが行われている。これは大手のカールセン社やエグモント社をはじめとした漫画を刊行する出版社が垣根を越えて企画したもので、ドイツ、オーストリア、リヒテンシュタイン、スイスの書店や図書館で、試し読み用の無料コミックを配布するという試みだ。第3回を迎えた2024年は9月21日に開催され、およそ1300のスポットで30種類のサンプル漫画を配布。まだ漫画を知らない人が漫画に触れる機会になっているといい、漫画からアニメにハマる人も間違いなくいるはずだ。

MANGA DAY2023年に開催されたMANGA DAYのポスター

2023年に実施されたMANGA DAYでは、出版社altraverseから初お披露目となったドイツ語漫画『Children of Grimm』が配布リストに加えられていた。二人の若手作家による日本スタイルの漫画で、同作品は当時未完成だったが、人々の反応を見る目的も兼ねてMANGA DAYで配布。同社のヨアヒム・カプス氏は、長年にわたってドイツにおける漫画ブームを支えてきた人物で、同作品の立役者でもある。きっと好感触を得られたのだろう。2024年12月には、『Children of Grimm』の第1巻が出版されている。

日本のアニメ・漫画に影響を受け、ドイツで漫画家を目指す人も少なくない。漫画ブームが到来して間もない2001年には、すでにカールセン社からドイツ語話者による漫画が出版されている。ドイツ初の女性漫画家として知られるクリスティーナ・プラカ氏も、2002年に同社の月刊「DAISUKI」で連載デビュー。現在は、漫画家を目指す人々へのコース「i am mangaka!」を開講している。同コースはオンラインで受講可能で、ドイツ全土に多くの受講者がいる。ほかにも多くのワークショップやコンペティションなどが、出版社やコンベンション主催で存在する。今もドイツ各地の漫画家の卵たちが、デビューの日を夢見ながら日々机に向かっている。

MANGA DAYChildren of Grimm, Band 01 Aljoscha Jelinek / Blackii
発行元:altraverse
発行日:2024年12月16日
定価:10.00€(税込)

Epilog

ここ数年のアニメ・漫画ブームを受けて、カールセン社の漫画部門で編集長を務めるカイ=シュテファン・シュヴァルツ氏は、将来的にドイツ生まれの漫画作品がもっと増える見込みがあると考えているという。ドイツの漫画が日本語に翻訳される日もそう遠くないかもしれない。ドイツではすでにブームの段階を越えて、アニメ・漫画がメインストリームとして認識されつつあるともいえる。一方でドイツの2024年の漫画総売上は約1億ユーロと予想されているが、フランスの3億8100万ユーロ(2022年)にはほど遠い。まだまだ伸びしろのあるドイツで、さらにアニメ・漫画の文化が広まっていくことに期待したい。


2025年に行ってみたい
ドイツのアニメ・漫画
コンベンション6選

昨今のアニメ・漫画ブームにより、コンベンションもますます人気に。数あるコンベンションの中から、ドイツのアニメ・漫画ファンが「一度は行ってみたい!」と思うものをピックアップ。実際に足を運んで、ブームを体感しよう!

ブックメッセの中で開催! Manga-Comic-Convention
漫画・コミックコンベンション

Manga-Comic-Convention

「Manga-Comic-Convention」(MCC)は、フランクフルトと並んで有名なライプツィヒ・ブックメッセ内で2014年から開催。4日間で28万人近くが訪れる同メッセでMCCをお目当てに来場する人はおよそ40%(約10万人)、MCC来場者の5人に2人はコスプレで訪れる。レベルの高いコスプレ大会のほか、国内外のゲストとの交流、新人アーティスト横丁などのほか、2025年はインディーズ系の漫画ブースが特別に設置される。公式キャラクターのMacoco(写真)は、オリジナルグッズ化もされているので、お土産にいかが?

日程 2025年3月27日(木)~30日(日)
会場 Leipziger Messe(ライプツィヒ)
www.manga-comic-con.de

ドイツ最大のアニメと日本エキスポ DoKomi
ドコミ

DoKomi

ドイツ最大のアニメ・漫画コンベンション「DoKomi」は、2009年にアニメ好きの若者たちが始めたエキスポ。第1回目は1800人規模だったが、現在はその100倍の18万人の来場者を誇る。「Doitsu Komikku Maketto」の略称で、日本の「コミケ」へのオマージュになっている。ドイツ初のメイドカフェやコスプレ舞踏会を企画するなど、常に新しいものに挑戦することがドコミのモットーだ。総面積20万平方メートルの会場は、1日では回り切れないくらい多くの出展者とイベントでにぎわう。チケットは毎年完売するほど人気なので、早めの予約がベター!

日程 2025年6月6日(金)~8日(日)
会場 Messe Düsseldorf(デュッセルドルフ)
www.dokomi.de

ライン=マイン地域のファンたちに! Wie.MAI.KAI
ヴィー・マイ・カイ

Wie.MAI.KAI ヴィー・マイ・カイ

2007年にライン=マイン地域のアニメ・漫画ファンたちによって始まった「Wie.MAI.KAI」(WieはWiesbaden、MAIはMainz、KAIは日本語の会)。2009年からは同名の非営利団体として活動しており、コンベンションのほかにコスプレイベントなども開催する。会場はフランクフルトとマインツの中間に位置するフレールスハイム。来場者は2日間でおよそ3000人と比較的小規模だが、ワークショップ、カラオケボックス、メイドカフェ、ショーアクト、コスプレ舞踏会、日本伝統文化や日本食の紹介など、盛りだくさんの内容になっている。

日程 2025年6月21日(土)~22日(日)
会場 Stadthalle Flörsheim(フレールスハイム)
www.wiemaikai.de

テーマパークを会場にコスプレ撮影 Anime Messe Babelsberg
アニメメッセ・バーベルスベルク

Anime Messe Babelsberg

「Anime Messe」は2016年にベルリンで始まったコンベンションで、2022年からはブランデンブルク州バーベルスベルクで開催されている。その特徴はなんといっても、テーマパーク「Filmpark Babelsberg」が会場になっていること。撮影にぴったりな中世や西部劇の街並みなどのセットが並び、コスプレイヤーたちにとっては夢のような場所だ。2024年は3日間で2万2000人が来場。土曜夜には花火大会が行われ、日本の夏も体験できる。12月5~7日にはカッセルで「Anime Festival Kassel」も開催されるので、こちらもチェック。

日程 2025年7月4日(金)~6日(日)
会場 Metropolis-Halle / Filmpark Babelsberg(バーベルスベルク)
www.animemesse.de

ドイツ最古のアニメ・漫画コンベンション AnimagiC
アニマジック

AnimagiC

1999年に始まった「AnimagiC」は、アニメ雑誌「AnimaniA」が主催するドイツ最古のアニメ・漫画コンベンション。25年にわたってドイツのアニメ・漫画ファンのための交流の場として愛され続け、2024年は3日間で3万5000人が来場した。長年ドイツのアニメ界を引っ張ってきたアニマジックの特徴の一つといえば、ドイツ国内外からの豪華ゲスト。2024年は漫画家の伊藤潤二さんやアニメ「名探偵コナン」でおなじみの声優・山口勝平さんをはじめ、人気アニメの監督など多数登壇。2025年のゲストも続々発表される予定なので、お楽しみに!

日程 2025年8月1日(金)~3日(日)
会場 Rosengarten(マンハイム)
https://animagic.de

ファンによるファンのための祭典 Connichi
コンニチ

Connichi コンニチ

2002年に初開催された「Connichi」は、ドイツ最大のアニメファン団体「Animexx e.V.」のボランティアによって運営されるアニメ・漫画コンベンション。「ファンからファンへ」をモットーにしており、2014年にはドイツで日本文化を伝えることに貢献したとして外務大臣表彰を受賞している。豪華ゲストの登壇やショーアクトはもちろん、日本のお祭りの屋台をイメージした「Matsuri」エリアも人気だ。2023年からはヴィースバーデンに会場を変更。2024年には3日間で3万8000人が来場し、ますます盛り上がりを見せている。

日程 2025年9月5日(金)~7日(日)
会場 RheinMain CongressCenter(ヴィースバーデン)
www.connichi.de

 
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