J・ロスの「魔女の奥様」
脚本家デビューで全米1
数ある芸能人の配偶者のなかで、人気プレゼンター、ジョナサン・ロス(49)の妻、ジェーン・ゴールドマン(39)は、ズバ抜けて強烈、いや奇天烈な存在感を漂わせている。あの赤オレンジに染めた伸び放題の髪といい、整形したんだか、超巨乳のボリュームたっぷりの体型といい、白目の目立つ斜視気味の目といい、真緑やどピンクのチカチカする原色のドレスといい、何かしらんが鬼気迫るものがある。まるで、「芸術は爆発だ!」の女版岡本太郎か魔女かといった様相だ。
だが、これまでずっと、レッドカーペットの上なんかで、愛想のいい夫の横にピッタリくっついて写真に収まっていた「魔女の奥様」が、この度、共同脚本を手掛けた映画「キックアス」で、いきなり全米興行成績第1位を獲ったというから驚いた。製作者の一人に俳優ブラッド・ピットの名も挙がる本作は、米人気コミックの子ども向けヒーローものを原作としているが、11歳の少女が「カ●ト」と言い放ったりの放送禁止用語満載、バイオレントな内容で、R指定となっている。無論、あちこちで批判を浴びているが、それも話題のうちだろう。
目下、オスカー女優ヘレン・ミレンの次回作「ザ・デッツ」の脚本を書き終え、古典ホラー「ウーマン・イン・ブラック」に着手しているというジェーン。ロンドンの金持ちユダヤ人家庭に育った私立校出身の元不良娘が、「デーリー・スター」紙の音楽コラムを書いていた16歳のときにジョナサンと出会い、2年後に結婚。何度か夫婦の危機を乗り越えながらも、3人の子に恵まれ、英ショービズのおしどり夫婦として通ってきた。BBCから報酬カットを示唆され、実質的リストラにあった夫に代わって、22年間、日陰に甘んじてきた妻の出番だ。