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オールド・エイジ・クライシス!?
中老年スターが続々、結婚破綻に

あこがれのセレブ夫婦'だったナイジェラ・ローソン

6月半ば。ロンドン・メイフェアの有名シーフード・レストラン「スコッツ」で、いつものテラス席に座って 食事をしていた熟年夫婦。そこで口論となり、夫は妻の喉もとを左手でぐいと掴み、のけぞった妻の顔は涙目に。この現場を捉えた写真が出るや、世間は腰を抜かさぬばかりに仰天した。なにしろ、インテリ、おしどり、大金持ちという中産階級の憧憬セレブ夫婦――美術収集家チャールズ・サーチ（70）と料理家ナイジェラ・ローソン（53）だったものだから。写真のインパクトたるや、今年一番の芸能スクープ写真候補だ。

ともあれ7月上旬から始まった2人の離婚裁判は、1カ月弱で仮判決が下された。判決が下るまでわずか70秒。こうして10年に及ぶ結婚生活の幕は閉じたのだった。尾ヒレがあって、この6週間後、サーチは、同じ店のテラス席でTV スタイリスト、バツイチのトゥリニー・ウッダール(49)とのデート現場を撮られている。醜聞なんのその、金と名誉さえあれば異性には事欠かないことが証明された。

ほどなくして、今度はハリウッドの大物熟年夫婦の別居報道が流れた。「ガーディアン」紙のインタビューで、3年前に発覚した自身の喉頭がんの原因はオーラル・セックスにあったとあけすけに語ったマイケル・ダグラス(68)。彼の闘病と妻キャサリン・ゼタ＝ジョーンズ(44)の双極性Ⅱ型障害の治療が、2人の関係に相当な負荷を与えたということだが、もはや離婚は秒読み。

昨年6月頃から別居していた、結婚17年クリント・イーストウッド(83)と35歳年下の2度目の妻ディナ(48)が、9月に入って正式に離婚を申請。一方、往年の人気司会者でカリスマ主婦として返り咲いていたアンシア・ターナー(53)は夫の浮気が元で、13年の結婚にケリをつけた。目下、別の男性と交際中の噂。セレブ流、終わって春来る、中老年。

不動のジ（ー）ゼル馬力
ママ・モデルを引っ張る

さすがの貫録、ぶっちぎり1位のジゼル（左写真）と、
もはや大ベテランのケイト・モス（同右）

容姿のみで大金を荒稼ぎする美のエリート、スーパーモデルたちの2013年度収入ランキングが発表された。調査したのは醜女4人、もとい、経済誌「フォーブス」。トップ10を下から順に（1ドル98円で換算）。

金髪・奥目、ボイン、への字 ＆ スキッ歯大口という典型的デカダン美女、蘭出身ララ・ストーン（29）が10位（約3億1000万円）。生後4カ月の男児あり。9位（3億2000万円）は、ヴィクトリアズ・シークレット(以下VS)、南ア出身キャンディス・スワンポール（24）。絵に描いたような金髪碧眼美女。

米国エスティローダーで稼いだ美女3人が、8、7、6位を占めた。ブランド初のラテン系モデルとして話題となったプエルトリコ出身、ジョアン・スモールズ（25）は、年収3億4000万円で躍進の8位。7位（3億5000万円）は、2001年以来ずっと同ブランドのモデルを務める米フロリダ出身、キャロリン・マーフィー(40)。1児の母は、「典型的アメリカン・ビューティー」なルックスで細く長く活躍。6位（3億9000万円）は、アゴしっかり、眉キリリの茶髪ヒラリー・ローダ（26）。

ついに来たかチャイナ・パワー。5位（4億2000万円）は中国出身リウ・ウェン（25）。VS初のアジア人モデルは、黒髪、切れ長の目がお約束。4位（5億6000万円）に食い込むのは、1児持ちケイト・モス（39）。引く手あまた。VSの最強エンジェル、日本人の血も引く混血ブラジル人モデル、アドリアナ・リマ（32）は5億9000万円で3位に。めちゃセクシーな2児の母。2位（7億1000万円）は、夫はオーランド・ブルーム、1児持ち、こちらもVSでおなじみ豪出身ミランダ・カー(30)。

ぶっちぎり41億円稼いで、7年連続1位となったのは2児の母ジゼル（35）。10位中、6人が子持ち。エスティローダーとVS、母強しのモデル界に食傷気味、そろそろ風穴必要では!?

未来の（?）サイモンだけじゃない
有名人の隠し子騒動

　子供ができても独身を謳歌しているサイモン・
　カウェル（左写真）と、離婚危機を迎えている
　リアム・ギャラガー（同右）

親友である米国人夫婦の妻を妊娠させ、海峡またがり大騒動を巻き起こしているヤリ手の音楽プロデューサー、サイモン・カウェル（53）。寝取られた夫の実業家アンドリュー・シルバーマン氏は妻ローレンさんとの離婚手続きに着手。シルバーマン氏の申請書にはローレンさんの不倫相手としてサイモンの名がはっきりと記載されていたというが、協議の末、どうにか双方が条件を整え合意に達したという。しかし、サイモンが、相手の出産後も独身を貫くとなると、生まれてくる赤ん坊はいわゆる「ラブ・チャイルド（婚外子）」に。

このスクープ直前には、リアム・ギャラガー(40)に2度目の隠し子発覚（1度目は、初婚相手の女優パッツィ・ケンジットとの挙式1週間後に浮気してラブ・チャイルドをもうけている）。妻ニコール・アップルトン（38）との離婚危機が囁かれている。9歳になるまで「悪魔の雄叫び」ロッカー、スティーブン・タイラー（65）が父親であるとは知らなかったというのは女優リブ・タイラー（36）。仕事でニューヨーク滞在中、ちょいと手を出した相手が、後に大きなお腹でメディアに登場し、寝耳に水となった俳優ジュード・ロウ（40）。お相手の女優志願のモデル、サマンサ・バークさんは、出産後、赤ん坊とともに「ハロー!」誌の表紙を飾り、25万ドル（約2500万円）ともいわれる報酬をゲットしたとか。

交際していたスパイス・ガールズ、メルB（38）の妊娠が分かったとたん、DNA鑑定によらなければ我が子と認めないと言い放った俳優エディ・マーフィー（52）。鑑定結果で我が子と判明したが、世間から総スカンを食らった。一方、俳優アーノルド・シュワルツェネッガー(66)は、20年以上勤めていた家政婦との間に当時13歳の隠し子がいることが暴露され、てんやわんや。糟糠の妻マリアさんと離婚した。

されど、子に罪はなし。人間万事塞翁が馬!?

アメリカンじゃなかったの!?
アクターズ・フロム・カナダ

　米国のセックス・シンボルのようなイメージ
　があるパメラ・アンダーソンも実はカナダ出身

ロシアに次いで世界第2位、日本の27倍（!）という国土面積を誇る広大なる国、カナダ。なのに、「カナダからの手紙」（往年の大ヒット曲）ならぬ、「カナダからの俳優」を挙げようとしても、パッとどころかしばらく考えても名前が出てこない。歌手ならなんとかジャスティン･ビーバー(19)、アヴリル・ラヴィーン(28)、セリーヌ・ディオン(45)、それからブライアン・アダムス（53）と4人ほど思い浮かぶが。国土面積では僅差で勝った3位のお隣さん、米国に、映画業界では白旗を挙げざるを得ないのが実情だ。それでも探してみたら、スター級がいた。どうにか10人挙げてみたい。

しょっぱなから悲報絡みで申し訳ないが、先月、バンクーバーにあるホテルの部屋で急死した米人気ドラマ「Glee/ グリー」のフィン役コリー・モンティス（享年31）はカルガリー出身。中堅・ベテラン枠では「トゥルーマン・ショー」のジム･キャリー（51）がオンタリオ州の小都市ニューマーケット出身。ほかに、「ゴースト・バスターズ」ダン・エイクロイド（61）や、「バック・トゥ・ザ・フューチャー」のマイケル・J・フォックス（52）、「シュレック」の声や「オースティン・パワーズ」でおなじみ、ボトックス効きすぎ（?）で額凍結のマイク・マイヤーズ（50）などがカナディアン。

アカデミー賞、ゴールデングローヴ賞にノミネートされ演技力に定評のある若手、ライアン・ゴズリング（32）。カナディアン・アクセントじゃないのは、「タフに見せたい」からと映画のマーロン・ブランドを真似た賜物だとか。スター級の女優は、せいぜいパメラ・アンダーソン（46）、エレン・ペイジ（26）くらいしか見当たらない。

最後はとっておきのイケメン俳優。生まれはベイルートで、幼児期に各国を転々、のちトロントに落ち着き、「レバノン出身のカナダ人俳優」と紹介されるキアヌ・リーヴス（48）。あれ、9人しかいない!?

自己宣伝だけじゃない
セレブの「これ好き!」ステマ投稿

　これだからツイッターはやめられません
　（写真左からキム・カーダシアン、エリザベス・
　ハーレイ、ヴィクトリア・ベッカム）

日本であった芸能人のペニオク騒動。自らのブログに「破格の値段で商品をゲットした」などと、あたかも高額商品を格安で落札したかのように装い、その実、ペニー・オークション（または入札手数料オークション）・サイトを紹介するという、ステルス・マーケティング（消費者に宣伝と気付かれないように宣伝行為をすること）、略して「ステマ」投稿だったというオチ。ほしのあきや熊田曜子、小森純といったタレントたちがこれで小遣い稼ぎをしていたことがバレて批判を浴びていた。

このテのステマ芸能人は英米でもザクザクいる。例えば、1800万フォロワーを持つキム・カーダシアンは、ツイッターで1回140文字、「これ大好き!」なんてつぶやき宣伝するだけで、7000ポンド稼げるというからスゴイ。エリザベス・ハーレイ（フォロワー42万人）は、婚約者シェーン・ウォーンとのラブラブ・ツイート交換の合間に、ちゃっかり自己ブランドのビキニから寝具、広告塔であるエスティローダーの化粧品を宣伝することを怠らない。一方、ヴィクトリア・ベッカム（フォロワー630万人）は、「マロノ・ブラニクの白の新作にはまっちゃった!」「プラダ、靴の品々ありがとう!!!」「一番良い靴下! コム・デ・ギャルソン」など、デザイナーズ・ブランドからタダでもらったアイテムを褒めちぎり。もちろん、自身の服飾ブランドも自画自賛しているが。

ほかにも、スポンサーのアディダス・ブランドをステマ投稿するジャスティン･ビーバー、ファンシー･グッズ・チェーン、ホテル、ヘアドライヤーなんでもござれのステマ女王ジョーダン、ナイキと年俸100万ポンドの契約を交わし、一度は広告規制機関からお咎めまで受けたのに宣伝ツイートしまくるウェイン･ルーニー……。

ツイッターでつぶやき宣伝するだけで、年10万ポンドを荒稼ぎするビッグ・スターたちがいるというから、SNS ツールは彼らにとって、現代版打ち出の小槌だ。

カニエとキムの子は北西ちゃん
じゃあミリセント・ロバーツって誰?

　子供に「ノース」と名付けた
　キム・カーダシアン。将来、子供に
　恨まれなきゃいいけど……

先月めでたく、ラッパー、カニエ・ウエストと「リアリティー」セレブ、キム・カーダシアンの間に第1子となる女の子が誕生。お騒がせのこの2人にたいがい免疫のある米メディアだが、彼らが我が子に付けた名前を聞いてあ然。「ノース」ちゃんって、フルネームだとノース・ウエスト。航空会社か。その「冗談!?」などよめき度は、おそらくグウィネス・パルトロー＋クリス・マーティンの長女「アップル」ちゃん以来だろう。

「メトロ」紙の記事（6月28日付）によると、人は外見や身に着けているもの同様、他人を名前で判断している。更に同記事では、発音しやすい名前の方が発音しにくい名前より他人から好感を持たれやすいという研究結果を発表。「Colquhoun」と書いてコフーンと読むスコティッシュ由来の姓より、「スミス（Smith）」さんの方が好かれるというわけだ。実際、英国では過去10年間、計35万人が改名手続きをとっている。自分の名前が気に入らない人は、16歳以上になったら「DEEDPOLL」サービス・サイトで33ポンド払えば簡単に改名できるというから驚きだ（子供の名前は35ポンド）。

というわけで、印象が第一、芸能界の名前当てクイズ。Ｑ1.2人の子持ちシンガー、レジナルド・ドワイトの芸名は?、Ｑ2．今は亡き名ロック・ボーカリスト、ファルーク・バルサラの芸名は?、Ｑ3．本名モーリス・ミックルホワイト、オリジナル版「アルフィー」の俳優といえば?、Ｑ4．オリジナル名が「フィードバック」だったバンドは?、Ｑ5．ザ・クオリーメン→ジョニー・アンド・ムーンドッグス→ロング・ジョン・アンド・シルバー・ビ○○○ズと変遷をたどったバンド名はもちろん……、Ｑ6．姓がミリセント・ロバーツで、何十年にわたって世界的アイドルの名は?――答え、1→エルトン・ジョン、2→フレディー・マーキュリー、3→マイケル・ケイン、4→U2、5→ザ・ビートルズ、6．バービー人形。

好都合な無料広告!?
スターのエンゲージメント

　おなじみブランジェリーナも
　いよいよ結婚間近か!?

一般の婚約カップルが誓いの言葉を交わすまでの期間は約13〜18カ月の間（結婚プラン・サイト「ウエディング・ペーパー・ディーバズ」調査）といわれるが、現在進行形のスター同士のカップルをみていくと……。

短い順に。昨年8月に婚約、そろそろ1年になるジェニファー・アニストン(44)とジャスティン・セロー（41）は、両者仕事が多忙なのと新居建設中を理由に挙式が頓挫している。ロング・ヘアをバッサリ、プラチナ刈り上げでイメチェンを図るマイリー・サイラス（20）が豪俳優リアム・ヘイズワース（23）と婚約を交わしてそろそろ13カ月。一向にベルは鳴りそうもない。一方、乳がん予防で乳房の切除手術をして話題のアンジェリー ナ・ジョリー(38)と献身恋人ブラッド・ピット(49)は、そろそろ婚約15カ月に突入する。

仏俳優オリヴィエ・マルティネス(47)と婚約して19カ月になるハル・ベリー(46)。来月、男児出産予定で、当分、挙式はお預けとなりそう。エリザベス・ハーレイ(48)と豪クリケット選手、シェーン・ウォーン(43)は、9月で婚約2年。ケイト・ハドソン(34)とバンド、ミューズのマシュー・ベラミー(35)は2年3カ月の長丁場。それでも「早くて来年中に」と流暢なことを言っている。更に長いのは、元NLF選手エリック・ジョンソン(33) と歌手ジェシカ・シンプソン（32）の婚約2年8カ月。歌手ジェニファー・ハドソン(31)とレスラー、デービッド・オタンガ(33)は、なんと4年10カ月だ。

各組、長引く理由は色々あろうが、思うに「エンゲージメント」は、スターの最も安全で効果的な宣伝材料の一つ。恋人同士には辛口なメディアも、結婚前提の「婚約カップル」となれば、手のひらを返したように好意的に取り上げる。スター側にしてみれば、勝手にタダでイメージ・アップの宣伝をしてくれているようなもの。これじゃ（公演）期間がロングランになるのも当然だろう。

地球に落ちてきたアンドロギュノス!?
シャネルの顔、ボウイと共演の才媛女優

　52歳とは思えない美肌の持ち主、
　ティルダ・スウィントン

映画「ナルニア国物語」シリーズで白の魔女を演じた印象が強いわけでは決してないが、触れるとホントにひやっと冷たそうなオスカー助演女優、ティルダ・スウィントン。御年52歳とは思えない透明感、高級感のある青磁器肌に、選りすぐりの真珠を並べたような美しい歯並びを持つ完璧シンメトリーな面立ち――に加えて痩身180センチ、ショート・ヘア。彼女が敬愛して止まないデヴィット・ボウイの双子の妹、いや弟と言われても信じてしまいそう（ティルダ本人は以前、内縁関係にあった劇作家/芸術家との間に双子をもうけている）。

実際、ボウイ・フリークのあまりファッションやスタイルを真似しすぎて(?)、一時「ティルダとボウイは同一人物」説が浮上した。まさに、ヤク中だったベルリン時代のボウイがニコラス・ローグ監督の奇傑作「地球に落ちてきた男」(1976)で演じた両アンドロギュノス性具有的宇宙人にソックリだ。今年、念願かなって、デヴィッド・ボウイの10年ぶりニュー・アルバム「ザ・ネクスト・デイ」からのセカンド・シングル「ザ・スターズ（アー・アウト・トゥナイト）」のミュージック・ビデオに、しっかり夫婦役で共演を果たした彼女。一方、ファッション・グル、カール・ラガーフェルドに惚れられ（あくまで素材として）、シャネルのメティエダール・コレクションの広告塔に抜擢された。

近衛兵スコッツガーズの将軍である父親、豪出身の母親とも、家柄をさかのぼれば14世紀、スコットランド国王ロバート2世に繋がるともいわれる名門出。寄宿学校ウェストヒースで故ダイアナ妃と机を並べたあと、ケンブリッジ大で社会政治科学を専攻。在学中は共産党員だったという、まさにアート志向のインテリお嬢様にありがちな進路を経て、デレク・ジャーマン監督作の常連となり、メジャーへ。いいのか悪いのか、冒頭の白の魔女を演じるまでとなった。

「白い粉」落とした
英国の土屋アンナ、ブレイク中

　意思的な黒眉が凛々しい
　カーラ・デルヴィーニュ

今からちょうど60年前（!）の映画「ローマの休日」など、60年代前後の銀幕のレジェンド、オードリー・ヘプバーン、70年代、「プリティ・ベビー」(1978)でロリータ女優として君臨していたブルック・シールズ、そしてポスト・ブルックの呼び声高かった80年代の「フェノミナ」(1985)、ジェニファー・コネリー。90年代を飛ばして、2000年代、「パイレーツ・オブ・カリビアン」シリーズのイングリッシュ・ローズ、キーラ・ナイトレイ。そう、みーんな、キリリとした太眉が特徴の美女たち。そうそうマドンナの娘ローデスに、フィル・コリンズの娘、女優リリー・コリンズなんてのも。顔の印象をガラリと変える眉、今、このゲジゲジ、いや太眉が流行りという。

で10年代といえば、この人、英国の土屋アンナこと、スーパーモデルのカーラ・デルヴィーニュ（20）。バーバリーの秘蔵っ子が、昨年からほかのメゾンのランウェイに登場するや引っ張りだこ。シャネルのクルーズ・コレクションのオープニングを飾るなどトップ・モデルへ上りつめた。ヴィクトリア・ベッカムも顔負けのツンと上に反り返った短めの鼻と大口、ゆえの鋭角頬に、大きな緑の瞳、そして、その上に間髪置かず据えられたハンパなく太くて長い眉。どこぞの政党じゃないが、「立ち上がれ! 英国」と訴えかけているような意思的な眉だ。これだけメッセージ性のある（ような）眉も珍しい。

履歴を見ると、祖父はイングリッシュ・ヘリテージの会長を務めたことのある人物というお嬢様。泣く子も黙るワン・ダイレクションのハリー・スタイルズと短期間交際、公園かどっかで顔面に鳥のフンが落ちたときのフン付き顔写真をツイート、随所で見せる変顔、カンヌでのスパモっぷり。極めつけはパパラッチが待ち構えるベルグレイヴィアの自宅玄関先で白い粉の入った包みをポロリ。あわてて靴で踏んで隠すもしっかり激写された。ポスト・ケイト・モスのふり幅は大きい。

スポットライトの後ろの濃い影
拒食、過食嘔吐で苦しんだセレブたち

　現在でも非常にスリムな
　ヴィクトリア・ベッカム

クリスマス & 正月明けと並ぶ、あのシーズンが到来。そう、夏に向けてのダイエット。公私ともに衆目を集め るセレブの場合、過度なストレスや過剰ダイエットが引き金となって、摂食障害を引き起こすことがままある。

スパイス・ガールズ時代、マネジメント側の「痩せよ」命令で、一時期、食事代わりにダイエット飲料ばかり飲んでいたというヴィクトリア・ベッカム（39）。反動でアイスクリームをドカ食いし、後で嘔吐するという悪循環に陥った。現在は「ヘルシーに」超スリムを維持しているとのことだが、シロウト目には今なお「拒食的」食事制限をしているとしか映らない。

故ダイアナ元妃（享年36）が、1995年のBBC インタビューで過去の自傷行為に加え、過食嘔吐に苦しんでいたことを告白したのは有名な話。また、妃の友人で、80年代、麻薬依存だけでなく過食嘔吐とも闘っていたのはエルトン・ジョン（66）。朝、起きたと同時に大量の揚げ物、ビスケット数十枚、アイスクリームのファミリー・パックをペロッと平らげて一気に吐く、を6年以上繰り返したという。米シカゴの医療施設でひと月半のリハビリ入院をしてなんとか克服したのだとか。

70年代後半、「12歳から30年間、拒食と過食嘔吐に苦しんだ」とカミングアウト、摂食障害を認めた初のセレブといわれるのが女優ジェーン・フォンダ（75）だ。治療と同時に、エクササイズで乗り越えた。サルコジ元仏大統領の異母弟に当たる投資会社重役、オリヴィエ・サルコジ（42）との熱愛報道で「父娘」カップルと揶揄される、オルセン双子姉妹の妹、メアリー＝ケイト・オルセン（26）。9年前、骸骨のような激ヤセぶりが衝撃を呼んだ。ほどなくセレブ御用達リハビリ施設に入所。3年後に再び緊急入院している。ほかにも、デミ・ロヴァート、アシュリー・シンプソンなどハリウッド・スターたちが摂食障害に悩んだ過去を持つ。根深い問題だ。