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春の新料理番組「デリシャス・ミス・ダール」が話題を呼ぶソフィー・ダール（32）。いつの間にか肩書きが、元モデルになっていて、ベストセラー作家、コラムニスト、加えてTVシェフに転身、文化人の仲間入りをしていた。

年始めに、ピアノ弾き語りジャズ・ミュージシャン、ジェイミー・カラム（30）と挙式し、新婚ホヤホヤ。新婦183センチ、新郎160センチの蚤の夫婦だ。それはともかく、ソフィーといえば、今から十数年前のデブ時代、香水「オピウム」の広告に全裸で登場した印象があまりにも強烈過ぎて、その後すぐに体を絞ったのにも関わらず、いまだにずっと「元ポッチャリ」の枕言葉が付く。それともう一つの文句が、「チャーリーとチョコレート工場」の作家ロアルド・ダールの孫娘（母方の祖父にあたる）。ついでを言えば、母も作家、祖母はアカデミー女優のパトリシア・ニール。離婚した父ジュリアン、父方の祖父、スタンレイ・ホロウェイも俳優と、有名人がズラリと並ぶ。

今回、12年前に番組「ネイキッド・シェフ」でジェイミー・オリバーを一躍スターにした制作プロダクションが、コラムで食や料理への情熱を綴り、宣伝効果も抜群なサラブレットに白羽の矢を立てたのも納得。キャス・キッドソンの世界そのままのキッチンで、こじゃれておいしそー、簡単に作れそー、でも材料高そーなレシピを、初々しく（危なっかしく）、品良く、胸の谷間を見せつつ紹介する「デリシャス〜」は、料理番組というより、彼女を鑑賞する番組。むき玉子の肌に、大きな瞳から鼻筋から歯並びから、すべて美しいお顔立ちだ。

肥り腰のこってり料理家ナイジェラ・ローソンやオバサンのデリア・スミスよか、こっちでしょ。シビアだが、これも世代交代だ。

英セレブ界一の美脚クィーンとして知られる、女性アイドル・グループ「ガールズ・アラウド」のナディーン・コイル（24）。なんでもタブロイド紙によれば、ひと足先にソロ・デビューを成功させたシェリル・コール（26）に対して、並々ならぬ嫉妬の炎を燃やしているとか。そりゃそうだ、5人の中で歌も踊りもズバ抜けて上手く（あくまでメンバー内での話だけど）、実質的なメイン・ボーカルと言い切れるのに、目下のところ、シェリルに大きく水をあけられているのだもの。

サッカー・プレミア・リーグのスター選手を射止めてWAGの座を得、やれ結婚だ、浮気だ、離婚だ、仲直りだと世間に話題を提供。芸能界のドン、サイモン・カウェルの寵愛を受けながら番組「Ｘファクター」の審査員で人気者となり、その一切合切を踏み台に、ジャネット・ジャクソンの二番煎じとしか思えない、あのヘンテコな衣装（上はミリタリー、下はアラビアン・ナイト調）で歌った「ファイト・フォー・ラブ」をチャート１位に送り込んだ先達を、秋にソロ・リリース予定のナディーンが、どんな手を使って追いつき、追い抜こうとしているのか……。

まずは、マドンナと同じPRを使って、「セクシー・イメージ」作りに専念。最近の写真では、シェイプアップのし過ぎか、それでなくても細くて長い手足が、なんだかタラバガニのように節くれだっていた（甲の部分は、痩せても落ちない彼女の下膨れの顔にソックリ!?）。音楽面では、ロビー・ウィリアムズのソング・ライターとして知られるガイ・チャンバーズや、マドンナやピンクを手掛けたプロデューサー、ウィリアム・オービットたちと手を組むらしい。なのに女性誌は、シェリルと共に、口外炎ができた写真を載せて、「A SORE SUBJECT」だって。

アルコール依存でリハビリ治療入院をしたと報じられた、テイク・ザットのマーク・オーウェン (38)。今回、「サン」紙で、長年の飲酒問題と大麻吸引について語ると共に、付き合い始めて5年、結婚して半年になる女優の妻エマ（33）に隠れて、特定の愛人から一夜限りの情事まで、およそ10人の女性と関係を持っていたことを告白。そのうちの1人には、口止め料ではないと強調しながら、これまで合計1万2000ポンドの小切手を支払ったことまで言及している。

おそらく、「浮気相手の女性が暴露するって言うてはりますさかい、コレコレこういう記事を出しまっせ。ウラも取れてますし」（大阪商人風に）と「サン」紙から事前確認があって、マーク側が、「それなら紙面インタビューに応じます。何でも答えますから（＝ソロ活動を再開したことだし、「告白」という形でダメージを最小限に食い止めたい）」となったのだろう。ジョン・テリー、アシュリー・コール、タイガー・ウッズとスポーツ界の浮気御三家を反面教師に、ここは長年ショービズにいるだけあって、先手必勝が得策と鑑みたと思われる。

昨年、急死したボーイゾーンのスティーブン・ゲイトリーもそうだが、ボーイズ・グループのちびっ子は、大概グループの花形で、一番アイドル扱いされる。ファンから勝手に「小さい→子供→イノセント」と決めつけられても、若いときはまだ合わせられるだろうが、年食ってくるとギャップが大きくなる分、苦しむことになるはず。JLSのメイン・ボーカル、アシュトンも気を付けないと。

汚れ役になってしまったマークに続いて、メンバーのハワード・ドナルドもオランダ人の既婚女性とのW不倫 & 大麻吸引でメディアの餌食に。一体どーなる、再結成5年の中年バンド!?

今回、惜しくも米女優サンドラ・ブロックにオスカーを取られてしまったが、前哨戦だった英国アカデミー賞（BAFTA）では、メリル・ストリープや、仏人女優オドレイ・トトゥたちをかわして主演女優賞に輝いた、映画「17歳の肖像」の新鋭、キャリー・マリガン（24）。「プライドと偏見」（2005）でキーラ・ナイトレイの妹役でスクリーン・デビューし、一昨年には、チェーホフ作の舞台「かもめ」でブロードウェイに進出。そして今回、阿木燿子作詞のH2O「想い出がいっぱい」じゃないが、60年代を舞台に「大人の階段を上っていく」少女を描いた冒頭の作品で、14以上の女優賞を獲ったハリウッド最注目の新人だ。

インターコンチネンタル・ホテルのヨーロッパ部門を束ねる父親の仕事の関係上、3歳から11歳まで、ドイツで優雅なホテル暮らしをしていたというロンドンはウエストミンスター生まれの彼女。両えくぼくっきりの丸鼻で、セシル・カットのよく似合う、猫背・ひょろ長の少年体型は、「ドーソンズ・クリーク」に出ていた頃のトム・クルーズの嫁、ケイティ・ホームズから外連味をはずして、かわりに機知を加味したイメージ（余計、こんがらがるか）。おかっぱ頭で登場する60年代が舞台の「17歳〜」同様、どうみても10代にしか見えない。BAFTAのインタビュー時の彼女は、かなりの低音でペラペラしゃべくる、バカではないが、天然系。英版「のだめカンタービレ」をさせたらハマりそうだ。

なんだか宣伝臭いが、間もなく公開される、「ウォール街」（1987）の続編、同じオリバー・ストーン監督による「ウォール・ストリート」で共演している、１つ下の米俳優シャイア・ラブーフと交際中と言われるキャリー。ハリウッドの外様女優の中で、大化け確率大とみた。

来年1月まで、アリーナ・クラスのUKツアーを展開している黒人ボーイズ・グループ、JLS。オーディション番組「Xファクター」で準優勝してから、わずか2年足らずだが、デビュー・アルバム「JLS」とシングル「ビート・アゲイン」「エブリバディ・イン・ラブ」をチャート1位に送り込み、英音楽賞「ブリット・アワーズ」の「英国新人賞」と「英シングル賞」のメジャーな2部門を受賞。男性ポップスでは今現在、文句なくトップを走っている。ついでを言えば、音専紙「NME」の「ワースト・バンド賞」も頂戴している。

アルバムを聴く分には、取り立てて目新しいことをしているわけでもなく、使い古しのアレンジがむしろ「ダサっ」と感じるが、ま、キャッチーで分かりやすいし、4人ともキュートだしってことで、全部許されてしまうのだろう。だって、ファンの主流はヒトケタ台からローティーン。JLSだけに限らず、曲単位でインターネットからダウンロードできるようになったお陰で、ポップス購買層の低年齢化が進んでいる。

おめめパッチリでバック転が得意のちびっ子メイン・ボーカル、アシュトン（22）、背が一番高いマーヴィン（24）、中背のがっしりした2人、ギョロ目のオーライティス（23）と頭髪を模様刈りしているJB（23）のメンバー4人とも、とにかく踊りのキレがよく、全員がシックス・パック、腹筋が割れている。「男子の腹筋は、女子のバスト」。あくまで一般論だが、大きくて形のいい胸、たとえそれが整形で膨らんでいても、この国の女性ヒエラルキーでは上位となるように、腹筋の鍛え具合は男前度に最も影響するといっていいだろう。

チビでもハゲでもどうにかなる、腹筋さえ割れていれば。とにかく全米進出がんばって。以上。

祖父母に両親、叔父、姉妹と役者の家系、それでも本人は「労働者階級出身」と宣うケイト・ウィンスレット（34）や、父→舞台俳優、母→劇作家のキーラ・ナイトレイ（24）、離婚した両親ともに弁護士という、映画「ハリポタ」シリーズのエマ・ワトソン（19）、そして、ロンドンにある演劇学校の元経営者を母に持つシエナ・ミラー（28）たち、ハリウッドに行った（行けた）英国人女優のトレンドは、先週の英女性アーティストと同様、中産階級出身。

「狼男」（1941）のリメイク版「ウルフマン」でヒロイン役のエミリー・ブラント（27）もご多分に洩れず、父は法廷弁護士で、母は元女優の国語教師。目元が似ている叔父は、元陸軍大尉で現在サリー州ライゲートの保守党議員、クリスピン・ブラントと、良いとこの子だ。

ハリウッド・デビューとなった「プラダを着た悪魔」（2006）で雑誌編集長役、メリル・ストリープのアシスタントを演じ、主役アン・ハサウェイと遜色ない注目を集めたブラント。以後、「ヴィクトリア女王 世紀の愛」など主役級の女優として、今年公開予定を合わせ、4年間で15作品に出演している超売れっ子ぶり。

大きく切れ長のクリスタル・ブルーの瞳に、こじんまりした鼻、ぷっくり上唇。異論アリだろうが、歌手IZAM繋がりのタレント、吉川ひなのと有坂来瞳に似ている。とにかく彼女の頬染める表情を見たら、ギャラが高騰しない今のうちに、「キャスティングしちゃえ」と製作側が思うのも無理はない。不況下の低リスク対策だ。

番組「Xファクター」へのゲスト出演以来、英国のオバサンたちの「ヨン様」となったマイケル・ブーブレと同棲後、今は米版「オフィス」で人気となった米俳優ジョン・クラシンスキーと婚約。漁師の息子より、医者の息子を取った。

ビヨンセたち女性歌手の活躍が目立った米音楽賞「グラミー賞」同様、今年の「ブリッツ賞」は、候補の段階で、いつになくミドル・クラス出身で占められた「UKガールズ・パワー」に話題が集中。結果は残念ながら、アメリカンのレディー・ガガ独占だったが……。

気を取り直して、今後が楽しみな彼女たちを紹介しよう。まずは、前髪ホイップのショートヘアと70年代テクノ系音楽が特徴のラ・ルー（21）。母トルーディー・グッドウィンは、ドラマ「ザ・ビル」に14年間出演し、警官役としての世界最長記録を持つ女優、父キット・ジャクソンも「モース警部」などの刑事ドラマで知られる俳優だ。赤毛・そばかす・大足で、昔はデブだった彼女は、クロイドンの厳格な女子校で仲間外れの日々を送っていたという。

株式仲買人の父を持つかわいい系ピクシー・ロット（19）は、女優パッツィー・ケンジットやお笑いのラッセル・ブランドらを輩出した、学費160万円也の英国で最も古い独立系演劇美術学校イタリア・コンチ出身。また、英アルバム賞を獲った、シアトリカルな自己陶酔型歌手、フローレンス・アンド・ザ・マシーンのフローレンス・ウェルチ（23）は、ドゥーリッチにある学費200万円以上（!）の由緒正しきアレインズ校を卒業している。ロンドン大のルネッサンス学教授で作家の米国人母は、彼女が13歳の時、隣家の男性と駆け落ちして再婚。実父は広告代理店の重役だ。

ほかにも、有名私立女子校ハバーダシャーズ卒のマリーナ・アンド・ザ・ダイアモンズのマリーナ（24）や、英女性ソロ・アーティスト賞を獲った、喜劇俳優キース・アレンを父に持つ中退組リリー・アレン（24）と、英音楽界は良家の子女が、山椒以上の役目を果たしている。

姓はやすし、名はきよし、私の名前は「やすしきよし」と、苗字も下の名みたいなのがこっちには多い。セレブリティー・シェフのジェイミー・オリバーに、ブラーのベーシスト兼チーズ製造主アレックス・ジェームズ、リバプールで活躍したゴールキーパー、デービッド・ジェームズ、スコットランド人俳優のジョン・ハナ。それから、今回、サッカー・イングランド代表主将を、不倫疑惑でクビになったジョン・テリー（29・チェルシー所属）も。

裁判所によって一旦は認められていた、彼の私生活に関する告発記事の差し止め請求が、1月末に逆転棄却。メディアは一斉に、テリーと同じくディフェンスで代表、同年と共通点の多い元同僚ウェイン・ブリッジ（マンチェスター・C）の元恋人との不倫関係や、彼女の妊娠中絶、1億円以上の口止め料支払いなどを報じた。双子の父親で、昨年度の「ベスト・ダディー」に選ばれたテリーには、この仏人下着モデルの女性以外にも複数の愛人がいると言われ、「タイガー・ウッズ騒動、再び」の可能性も出てきた。

昨年3月に、母親と義母（妻の母）がテスコとマークス & スペンサーで衣類や食料品11万円分を万引きして捕まり、11月には、テリーの父親が日曜紙「ニュース・オブ・ザ・ワールド」の囮記者にコカイン1万8000円分を売っているビデオがインターネット公開。翌月、今度は本人がダフ屋と組んで、寄付を理由に現金で150万円出せば、チームのロッカーや練習場所を内密に案内すると、「ニュース〜」紙の囮記者に持ちかけている場面を撮られた。醜聞がすべて本当なら、相当に腐った鯛。それでも、「腐っても鯛」にするのか、英国人のモラル観が問われ るところだ。

コメディー「あなたは私のムコになる」、同「オール・アバウト・スティーブ」、スポーツ・ドラマ「しあわせの隠れ場所」の3本合わせて全米映画興行収入2億ドル超（約200億円）を記録し、昨年度の「マネー・メイキング・スター・トップ10」で１位となったサンドラ・ブロック（45）。ジョニー・デップやジョージ・クルーニーたち強豪を引き離し、99年のジュリア・ロバーツ以来の女優トップを果たした。映画「しあわせ〜」では、放送映画批評家賞協会賞で主演女優賞を取り、Ｗ受賞したメリル・ストリープと授賞式の舞台上で熱烈キス。続くゴールデン・グローブ賞でも女優賞に輝き、人気・実力ともはなまる、意外とやってくれる。

とにかく彼女は、他にも「意外」の多いハリウッド女優で、まず、年齢が45歳。意外とトシを取っている。いつまでもキアヌ・リーヴスと共演した16年前の出世作「スピード」のイメージ、威勢のいい隣のお姉さんがついてまわるからだ。米国の片田舎出身とばかり思っていたら、12歳までドイツで育ち、オペラ歌手の独人母の公演についてヨーロッパのあちこちを回ったという。米国人の父は声楽の先生、母方の祖父はロケット科学者という、意外に教養系でもある。

そして、彼女の結婚生活。ヘビーメタル・バンドの元ボディガードで現特注バイク店のオーナー、時たまテレビにも顔を出すジェシー・ジェームズと、4年前に地味婚。ところがどっこい、この入れ墨だらけの5つ下の夫には、連れ子が3人。そのうちの一人の親権を巡り、つい最近、夫婦は夫の先妻である、薬中・アル中＆脱税で元囚人のベテラン・ポルノ女優と法廷で争い、勝っている。お母ちゃんになったサンドラが、一番意外だった。

シリーズ打ち切りが決まった「セレブリティ・ビッグ・ブラザー」に出演した、元サッカー、ウェールズ代表のタフガイ俳優ヴィニー・ジョーンズ（45）。恐らく番組を観て、ずいぶんと彼に対する世間の印象が変わったのではないだろうか。

一番、常識をわきまえていて、オレ様自慢せず、ウィットもあって、何より台所仕事をよくこなす、身体を使い惜しみしないマメ男。参加者の一人だった、元高級娼婦マダムのハイジ・フレイスに言わせると、「女性が望むものすべてを満たしている理想像」という。序盤にナルシストぶりが鼻についたジョーダンの恋人、アレックス・リードに対しても、適度に皮肉を挟みつつ友好的で、彼を更正（？）、優勝に導いた（と思う）。

プレミア・リーグでの15年間は、チェルシー、リーズ・ユナイテッドといったチームを渡り歩き、1988年のウィンブルドン時代には、世紀の番狂わせと言われる「FAカップ」優勝を果たしたメンバーの一人だった（ポジションはミッドフィルダー）。引退後、ガイ・リッチー監督の「ロック、ストック & ツー・スモーキング・バレルズ」（1998）で本格的に役者転身し、以来、「スナッチ」「X − MEN: ファイナルディシジョン」「ヘルライド」など、これまで40作品の映画に出演。年平均3本以上に出た計算となり、ハリウッドの脇役としての地位を築いてきた。

保守党支持者としてつとに有名だが、隣人へのハラスメント行為（1998）、航空機内で大暴れ（2003）、バーで乱闘騒ぎ（2008）と、これまでなにかと事件を起こしてきているヴィニー。せっかく好感度を上げたのだから、くれぐれも素行には注意して。いずれ議員に立候補するかもしれないし……。