2024年のドイツ、世界、日本の主要ニュースまとめニュースサマリー2024
1月 Januar
ドイツ「皇帝」ベッケンバウアーさん死去
(パリ 1月9日 時事)サッカーのワールドカップ(W杯)を西ドイツ代表の選手、監督として制し、「皇帝」と呼ばれたフランツ・ベッケンバウアーさんが1月7日、死去した。78歳。ミュンヘン出身。西ドイツ代表では72年欧州選手権優勝。W杯は3大会に出場し、主将を務めた地元開催の74年大会を制した。
ドイツヴァーゲンクネヒト新党が発足
左派党の元幹部であるザーラ・ヴァーゲンクネヒト氏がベルリン市内のホテルで会見を開き、正式に新党の発足を発表した。新党の名称は「ザーラ・ヴァーゲンクネヒト同盟・ 理性と公正」(BSW)で、創設メンバーは44人。
ドイツ極右政党が移民追放を謀議か
(ベルリン 1月13日 時事)極右政党「ドイツのための選択肢」(AfD)幹部と右翼活動家らが移民の大量追放計画を謀議したと報じられ、波紋。ユダヤ人を排斥したナチス政権を想起させる動きに対して、「おぞましい計画だ」(与党議員)などと批判が集中。ショルツ首相はX(旧ツイッター)で「移民的背景があるかどうかで、『私たち』を区別することは誰にも許されない」と憤った。
ドイツ農家の大規模デモがドイツ全土に
連邦政府の節税対策の一環による農家への補助金削減を受けて、国内各地で農家による大規模なトラクターデモが発生。これにより1月8日以降、各地で道路が閉鎖されて交通機能がまひするなどの事態に発展した。一連のデモのきっかけとなったのは、連邦政府による農家のディーゼル車に対する補助金削減。
中東米英がフーシ派に軍事行動
(ワシントン、ロンドン 1月12日 時事)米英両軍は1月11日、イエメンの親イラン武装組織フーシ派に対する軍事攻撃を開始した。紅海で繰り返している商船攻撃をやめさせるのが狙い。バイデン米大統領は声明で「フーシ派が使用している多くの拠点に攻撃を加え、成功した」と発表。
日本能登地震発生から2週間
石川県で最大震度7を観測した能登半島地震は、1月15日で発生から2週間が経過した。1万6000人余りが避難所生活を余儀なくされている。災害関連死が前日より1人増えて14人となり、死者は計222人*。死者の内訳は珠洲市99人、輪島市88人、穴水町20人など。停電は輪島市や珠洲市を中心に約8800戸、断水は8市町の約5万5000戸で続いており、解消の見通しが立っていない。
*12月6日時点での死者は475人
日本青葉被告に死刑判決
京都アニメーション第1スタジオが放火され、36人が死亡、32人が重軽傷を負った事件で、殺人などの罪に問われた青葉真司被告(45)の裁判員裁判の判決が1月25日、京都地裁であった。増田啓祐裁判長は「心神喪失か耗弱状態だった」とする被告側主張を退け、刑事責任能力があったと認定。求刑通り死刑を言い渡した
2月 Februar
ドイツルフトハンザ地上職員がスト
2月7日から8日にかけてルフトハンザの地上職員が27時間に及ぶストライキを実施。主要空港でのキャンセル便が相次ぎ、フランクフルト国際空港では7日の時点で発着便500機が欠航となった。ヴェルディは12カ月間12.5%の賃上げ、最低500ユーロの給与額引き上げ、インフレ対応ボーナス3000ユーロの支給を要求。
ドイツ兵役復活論議が高まる
長引くロシアによるウクライナ侵攻を受けて、北欧やバルト三国などから北大西洋条約機構(NATO)地域の防衛強化を望む声が高まり、ドイツでの兵役復活が論議が活発に。ボリス・ピストリウス防衛相(社会民主党・SPD)はヴェルト日曜版で、ロシアの侵攻が「5~8年続く」可能性に言及。「戦争を回避するためには、それに相当する備えが必要」と述べた。
ドイツドイツ各地で反極右デモの波広がる
AfDの議員らが移民の大量追放計画を提唱する極右の会合に出席していたことが、1月に報じられて以来、会合場所のポツダムを皮切りに各都市で反極右デモが発生。2月3日にはベルリンで15万人が連邦議会前に集まり、同日フライブルクで3万人、アウクスブルクで2万5000人、ドレスデンで2万人が声を上げた。同11日にはミュンヘンのテレージエンヴィーゼで、参加者がスマートフォンなどのライトを掲げて「民主主義を照らす」反極右デモ「光の海」を開催し、10万人が集まった。12日までの過去3週間で200万人以上がデモに参加した。
2月11日、ミュンヘンの反極右デモ「光の海」の様子
ドイツ24年経済成長予想を下方修正
連邦政府は年次経済報告で、今年の国内総生産(GDP)の経済成長率予想を1.3%から0.2%に大幅下方修正した。ロベルト・ハーベック経済・気候保護相(緑の党)は、「ドイツ経済は危機から回復しつつあるが、その速度はわれわれの期待よりもゆっくりだ」と述べ、「輸出大国であるドイツにとっては厳しい状態が続いている」とコメント。
ドイツ大麻を限定的解禁へ
(ベルリン 2月23日 時事)連邦議会(下院)は2月23日、嗜好用大麻の所持を限定的に認める法案を賛成多数で可決した。所持を禁止する従来の政策では闇市場を通じたまん延に対処できず、ショルツ左派連立政権は、流通を管理する方向に転換する。医療界や野党からは激しい反対の声。
スウェーデンスウェーデンがNATO加盟
(ベルリン 2月27日 時事)スウェーデンの北大西洋条約機構(NATO)加盟が2月26日、決まった。ハンガリー議会が同日、スウェーデン加盟を承認し、全加盟国の批准が出そろった。先行したフィンランドと合わせてNATOは32カ国体制となる。
日本小澤征爾さん死去
ウィーン国立歌劇場音楽監督などを歴任し、戦後日本のクラシック音楽界をけん引した世界的指揮者、小澤征爾さんが2月6日、心不全のため東京都内の自宅で死去した。88歳だった。2010年にがんで食道を摘出。翌年に腰痛で手術を受けた後は、断続的に休養期間を挟みながら、そのたびに復帰を果たした。
3月 März
ドイツ交通ストライキ頻発でドイツ中がまひ
ドイツ鉄道機関士労組(GDL)は、3月7~8日にかけてストライキを決行。同日ルフトハンザの地上職員もストを実施し、陸路と空路両方の交通機関がドイツ全土でまひした。さらに12日にも鉄道と航空会社でストを決行。ドイツ鉄道(DB)の人事担当責任者は、度重なるストは正当性を逸脱しており、ドイツ経済全体に深刻なダメージを与えるとしてGDLを非難した。
ドイツドイツの出生率が大幅に低下
コロナ禍や戦争などの危機的状況を反映して、ドイツの2024年の出生率が2009年以来最低の数字を記録した。ドイツにおける出生率は23年秋時点で女性1人に対し1.36人で、2021年の1.57人から大きく減少。2015~2021年にかけては、両親手当や保育園の拡充などの育児支援が奏功し、1.5~1.6と回復傾向を見せていた。
ドイツDB賃金交渉が決着
ドイツ鉄道(DB)と機関士労組(GDL)は賃金交渉で合意に至り、GDLが要求していた時短労働を段階的に実現することで決着した。DBとGDLの間で締結された賃金条約の有効期間は26カ月で、その後、新たな交渉期間が2カ月設けられる。この間、GDLのストライキは実施されない。
ロシア厳戒下でナワリヌイ氏葬儀
(3月1日 時事)ロシアのプーチン大統領を批判し、刑務所で死亡した反体制派指導者アレクセイ・ナワリヌイ氏の埋葬式(葬儀)が3月1日午後、モスクワ市南東部で執り行われた。当局が厳戒態勢を敷くなか、花を手にした多数の支持者が最後の別れに行列をつくり、同氏の名前を連呼して闘争をたたえた。
ロシア大統領選でプーチン氏が圧勝
(3月18日 時事)ロシア大統領選(任期6年)は3月17日、投票が終了して即日開票され、現職のウラジーミル・プーチン大統領(71)が約87%の得票率で圧勝し、通算5選を決めた。プーチン氏はモスクワの選対本部で「(国民は)一つのチームだ」と謝意を示し、勝利を宣言した。
日本大谷翔平選手が結婚
(グレンデール(米アリゾナ州) 3月1日 時事)日本人女性との結婚を発表した米大リーグ、ドジャースの大谷翔平選手(29)がアリゾナ州グレンデールにあるキャンプ施設で取材に応じ、婚約したのは昨年で、すでに米国で新生活をスタートさせている、とした。
日本富士山通行料を徴収へ
富士山の山梨県側登山口(吉田口)5合目で1人2000円の通行料を新たに徴収する条例が3月4日の県議会で可決、成立した。山頂付近の混雑対策のため5合目にゲートを設置し、1人1000円の保全協力金(任意)とは別に徴収する。開山日の7月1日に施行する。
日本日本作品がアカデミー賞W受賞
(ロサンゼルス 3月11日 時事)米映画界最高の栄誉とされる第96回アカデミー賞の授賞式が3月10日、ロサンゼルスで開かれ、宮崎駿監督の「君たちはどう生きるか」が長編アニメ映画賞、山崎貴監督の「ゴジラ-1.0」も視覚効果賞を獲得し、日本作品のダブル受賞となった。宮崎監督は「千と千尋の神隠し」以来、21年ぶり2度目の長編アニメ映画賞。「ゴジラ-1.0」の視覚効果賞は、アジア映画で初となる快挙だ。
4月 April
ドイツ難民申請者へのペイメントカード導入へ
連邦議会は難民申請者への手当を、現金ではなくカードで支給することを法的に認める方針を可決。ペイメントカードでは難民申請者への手当がポイント制となり、現金化はできなくなる。本来受給者の生活費に使われるべき手当がブローカーに支払われたり、外国に住む家族や友人に送金されたりするケースを防ぐことが目的。
ドイツ脱原発から1年、くすぶる回帰論
(ベルリン 4月13日 時事)ドイツで原子力発電を段階的に廃止する脱原発が完了して4月15日で1年。風力や太陽光などの再生可能エネルギーが電力全体の半分以上を担う一方、他国の電力に頼ることが増えた。国内では回帰論も。2024年10~12月期の電力生産全体に占める再エネ比率は57.2%で前年同期から10ポイント超増えた。原発はゼロ。
ドイツ長谷部が現役引退を表明
(フランクフルト 4月17日 時事)サッカー元日本代表で、ワールドカップ(W杯)に3大会連続で出場したMF長谷部誠(40)=アイントラハト・フランクフルト=が4月17日、現役引退を表明。フランクフルトで記者会見し「今季を最後に引退することを決めた。残りのシーズンに集中するため、きょう発表することにした。引退後はクラブに残る」と述べた。
ドイツAfD欧州議会議員スタッフにスパイ容疑
連邦検察局は、AfDの欧州議会議員マキシミリアン・クラー氏の事務所スタッフを、中国の諜報機関に情報提供を行っていたとして逮捕した。クラー氏は6月の欧州議会選挙のAfD筆頭候補だが、降りる意向はないと言明。他党からは立候補を取り消すべきだとの強い非難の声が上がった。
※5月23日に同氏は同党から除籍された
台湾台湾でM7.2地震
(台北 4月4日 時事)台湾中央気象局によると、4月3日午前7時58分ごろ、台湾東部沿岸を震源とするマグニチュード(M)7.2の地震が発生した。台湾当局によると、震源に近く、震度6強を観測した東部・花蓮で9人が死亡し、各地で計1011人の負傷者*が確認された。
*4月11日の時点で、死者の数は16人、けが人は1155人
日本紅麹で入院者数157人に
小林製薬(大阪市)が製造した紅べにこうじ麹配合サプリメントを摂取した人から健康被害の訴えが相次いでいる問題で、厚生労働省は4月1日、先月31日時点で入院者数が157人に上ったと発表した。死者は5人*のままで変わらない。
*関連死は8月時点で76人
日本共同親権法案が法務委で可決
衆院法務委員会は4月12日、離婚後も父母双方が子の親権を持つ「共同親権」の導入を柱とする民法などの改正案について、自民、公明、立憲民主、日本維新の会各党が共同提出した修正案を賛成多数で可決した。
5月 Mai
ドイツ政治家への暴行事件相次ぐ
6月の欧州議会選挙の社会民主党(SPD)筆頭候補マティアス・エッケ欧州議員が5月3日、ドレスデンで党の選挙ポスターを貼る作業をしていた最中に暴漢に襲われ病院に搬送された。これ以外にも、政治家や選挙スタッフを狙った暴行事件が多発。
ドイツCDU党大会でメルツ党首再選
キリスト教民主同盟(CDU)の党大会で、フリードリヒ・メルツ氏が89.91%の支持率で党首に再選された。同氏は「われわれは政権を担う準備がある」と強調。信号機連合について、「勤勉な者が罰せられる政治を行っている」と批判した。
ドイツ基本法誕生から75年
連邦基本法が1949年5月23日に施行されてから75周年を迎えるに当たって実施された意識調査で、ドイツ市民の圧倒的大多数が基本法に信頼を置いていることが明らかになった。 「基本法は真価を発揮して機能しているか」との問いに対し、調査に参加した3000人のうち81%が「している」と回答した。
ドイツドイツ各地でオーロラを観測
5月11日、大規模な「太陽フレア」の影響で世界各地でオーロラが観測され、ドイツの一部地域でも色鮮やかなオーロラが見られた。2024年は太陽活動が活発化しており、ここ数カ月ドイツ国内で何度もオーロラが観測されていた。
ドイツテューリンゲン州でAfD躍進ならず
5月26日にテューリンゲン州で地方選の投開票が行われ、懸念されていた極右勢力の地滑り的勝利は回避された。9月に行われるテューリンゲン州議会選挙の行方を占う地方選でもあり、投票率62.7%と関心の高さを伺わせた。今回13の郡の中でAfDの首長は誕生せず、州の主要都市の市長ポストもAfDが獲得することはなかった。
ブラジル豪雨で死者100人
(サンパウロ 5月9日時事)ブラジル南部リオグランデドスル州を4月末から襲った豪雨で、州政府は5月8日、死者が100人に達したと発表した。行方不明者も130人に上る。州都ポルトアレグレは多くの地域が洪水に見舞われる深刻な被災状況で、州全体の被害額は46億レアル(約1400億円)と推計されている。
イランイラン大統領が事故死
(イスタンブール 5月20日 時事)イラン北西部でライシ大統領やアブドラヒアン外相らを乗せたヘリコプターが5月19日に不時着した事故で、イラン国営メディアは同20日、ライシ師やアブドラヒアン氏が死亡したと伝えた。
日本同性パートナーの名字への変更認める
愛知県に住む30代の男性が、戸籍の名字を同性パートナーと同じにする氏の変更を申し立てた家事審判で、名古屋家裁が、「婚姻に準じる関係にある」として変更を許可していたことが分かった。代理人弁護士が5月9日、明らかにした。
日本パーティー収入6億円超不記載
自民党派閥の政治資金パーティーを巡る裏金事件で、「清和政策研究会」(安倍派)の収支報告書に収入計約6億7500万円を記載しなかったなどとして、政治資金規正法違反(虚偽記載)罪に問われた会計責任者松本淳一郎被告(76)の初公判が5月10日、東京地裁であり、被告は起訴内容を大筋で認めた。
6月 Juni
ドイツ欧州議会選挙で連立政権が敗退
6月9日に欧州議会選挙の開票が行われ、支持率30%でCDUが勝利した。AfD(15.9%)が躍進し、支持傾向は大きく右傾化。ショルツ首相のSPDは13.9%と、ドイツ全体の選挙では最低の結果となった。緑の党は大きく転落して11.9%、自由民主党(FDP)は5.2%。連立政権の信号機連合への不満が顕著に現れる結果となった。
ドイツゼレンスキー大統領がベルリン訪問
6月11日から2日間、ベルリンではウクライナ復興会議が開催され、ウクライナのゼレンスキー大統領も対面で参加した。ゼレンスキー大統領がベルリンを訪れるのは今回が初。同氏は連邦議会で演説し、ドイツのウクライナ避難民受け入れに感謝を述べ、ロシアのウクライナ侵攻を終わらせるための協力と、ウクライナへの経済復興支援を求めた。
ドイツドイツでサッカー欧州選手権開幕
(デュッセルドルフ 6月15日 時事)サッカーの欧州選手権ドイツ大会は6月14日、ミュンヘンで開幕し、1次リーグA組でドイツがスコットランドに5―1で大勝した。
6月14日、スコットランドと対戦したドイツ代表
ドイツ二重国籍認める新たな国籍法が施行
6月27日にドイツで、二重国籍取得を認める新たな国籍法が施行された。今回の国籍法改正では、ドイツで生まれた外国人の子どもたちに対しても、両親の一方が5年以上続けてドイツに滞在し無期限の滞在許可を有している場合、出生と同時にドイツ国籍を自動的に取得できる「出生地主義」を採用した。移民的背景を持つ子どもたちが早い段階でドイツ国籍を得て、よりよい教育や職業訓練への道が開かれることを目指すとしている。
メキシコ初の女性大統領誕生へ
(メキシコ市 6月3日 時事)6月2日行われたメキシコ大統領選は即日開票され、左派与党「国家再生運動」(MORENA)のクラウディア・シェインバウム前メキシコ市長が圧勝した。「マチスモ」と呼ばれる男性優位の価値観が根強いメキシコで、女性が大統領に就任するのは初めて。
世界6月の熱波が50億人に影響
(ニューヨーク 6月28日 時事)米国の気候研究機関「クライメート・セントラル」は6月27日、6月に世界各地で発生した熱波で、総人口の約6割に上る50億人近くが影響を受けたとする研究結果を発表した。
英国天皇陛下が英国を公式訪問
(6月29日 時事)英国を公式訪問していた天皇、皇后両陛下は、英南部のブライズ・ノートン空軍基地から6月29日、政府専用機で羽田空港に到着、帰国された。宮内庁を通じ文書で感想を公表し、がん治療中にありながら接遇したチャールズ国王、カミラ王妃に対し「すばらしいおもてなしに深く御礼を申し上げます」と述べた。
日本改正入管難民法が成立
技能実習に代わる外国人材受け入れ制度「育成就労」創設を柱とする改正入管難民法などが6月14日の参院本会議で、与党と日本維新の会などの賛成多数で可決、成立した。立憲民主、共産両党などは反対した。新制度は2027年にも開始。1993年に始まった技能実習制度は廃止される。
日本沖縄県議選で知事派が大敗
沖縄県議選(6月16日投開票、定数48)は、玉城デニー知事を支える共産、立憲民主両党など県政与党が改選前から4議席減らす20議席となり大敗した。少数与党への転落で、米軍普天間飛行場(宜野湾市)の名護市辺野古移設に関し、玉城氏が掲げる「反対」の推進力低下は必至。
7月 Juli
ドイツ中国機器を段階的に禁止
(ベルリン 7月12日 時事)ドイツ政府は7月11日、国内通信事業者と、高速大容量規格「5G」網で中国通信機器大手・華為技術(ファーウェイ)と中興通訊(ZTE)製品の使用を段階的に禁止することで合意したと発表した。経済安全保障の観点から、使用は危険と判断した。
ドイツ岸田首相が訪独、ショルツ首相と会談
(ベルリン 7月13日 時事)ベルリンを訪問中の岸田文雄首相(当時)は7月12日午後、ショルツ首相と首相官邸で会談した。中国の覇権主義的な行動を踏まえ、インド太平洋地域で防衛分野の協力拡大に取り組む方針で一致。経済安全保障に特化した政府間協議の枠組みをつくることに合意した。
ドイツ気候活動家が空港で抗議行動
7月25日の早朝、夏季休暇の旅行者でにぎわうフランクフルト国際空港の滑走路に、気候活動家グループ「ラストジェネレーション」のメンバーが侵入。飛行機の離発着を妨害し、空港は3時間機能停止となった。ナンシー・フェーザー内相(SPD)は同団体の抗議行動のやり方を「危険で愚かで犯罪的」と非難した。
ドイツドイツ鉄道が12億ユーロの損失
ドイツ鉄道(DB)が2024年上半期の収支で、12億ユーロの損失を出したことが明らかになった。度重なる長距離列車の大幅な遅延などからDB利用客は減少傾向にあり、リヒャルト・ルッツCEOはストライキや、鉄道の老朽化による広範囲での工事、悪天候による影響などを理由に挙げている。
英国スターマー氏が首相就任
(ロンドン 7月5日 時事)7月4日投票の英下院(定数650)総選挙は同5日、開票がほぼ終了し、スターマー党首率いる労働党が過半数を上回る議席を得て地滑り的勝利を果たした。2010年から政権を担う保守党は大敗し、14年ぶりの政権交代が実現。
米国バイデン氏が大統領選撤退
(ワシントン 7月22日 時事)ジョー・バイデン米大統領(81)は7月21日、2期目を目指した11月の大統領選から「撤退する」と表明した。民主党の後継候補としてカマラ・ハリス副大統領(59)を指名した。バイデン氏は6月下旬に行われた共和党候補、ドナルド・トランプ前大統領(78)との討論会で精彩を欠き、高齢不安が再燃。民主党幹部や支持層からの撤退圧力に屈した形となった。
フランス100年ぶりにパリで五輪開幕
(パリ 7月27日 時事)パリ五輪が7月26日夜に開幕した。パリでは1900年と24年に続き、100年ぶり3度目の開催。市内中心部を流れるセーヌ川を舞台にした開会式は雨の中、大勢の観客に見守られ、200を超える国・地域の選手たちが船上で優雅にパレード。フランスのマクロン大統領が開会宣言し、聖火の最終点火者は同国出身で柔道男子のテディ・リネール、元陸上女子のマリジョゼ・ペレクさんの2人が務めた。
7月26日、エッフェル塔前のトロカデロ広場に到着したオリンピック旗と、各国代表団の旗
日本都議補選で自民惨敗
7月7日投開票された東京都知事選で、無党派層を中心に「政治の刷新」を求める動きが表面化した。都議補選では自民党候補が次々と落選し、派閥裏金問題にまみれた自民政治に厳しい審判が下された。党内では秋以降の衆院解散・総選挙をにらみ、9月に想定される総裁選で思い切った党の若返りを求める声が続出。
日本博報堂に罰金2億円
東京五輪・パラリンピックを巡る談合事件で、独禁法違反(不当な取引制限)罪に問われた広告大手博報堂と、グループ会社元社長横溝健一郎被告の判決が7月11日、東京地裁であった。安永健次裁判長は博報堂に求刑通り罰金2億円、横溝被告に懲役1年6月、執行猶予3年を言い渡した。
日本佐渡金山が世界遺産に
(ニューデリー 7月27日 時事)インドで開催中の国連教育科学文化機関(ユネスコ)の世界遺産委員会は7月27日、世界最大級の金生産地だった「佐渡島の金山」(新潟県佐渡市)の世界文化遺産への登録を決定した。佐渡島の金山を巡っては、太平洋戦争中に朝鮮半島出身者も働いていたことから、韓国側は「強制労働の現場だ」として抗議するなどしてきた。
8月 August
ドイツモーゼル河畔でホテルが崩落
ラインラント=プファルツ州クレーフで、ホテルの建物が崩落し、中にいた2人が死亡する事故が起こった。建物は1980年に1階と2階を増築しており、これが今回の事故につながったのではないかとみられている。この建物は2008年に文化記念碑に指定されていた。
ドイツ「最後のナチス裁判」に有罪判決
(ベルリン 8月20日 時事)連邦裁判所は8月20日、ナチス・ドイツの強制収容所に事務員として勤務していたことから殺人ほう助罪に問われ、地裁で有罪判決を受けた女(99)の控訴を棄却した。2年の禁錮刑を下した地裁判決が確定。ナチス犯罪の当事者は高齢のため公判が難しく、今回が「最後のナチス裁判」になる可能性がある。
ドイツゾーリンゲンで無差別殺傷事件
8月23日にゾーリンゲンで起こった無差別殺傷事件を受けて、急きょ連邦政府は難民および移民政策を厳格化することを発表。同事件が、本来ドイツに滞在資格のないシリア人難民の男による犯行だったこと、さらにテューリンゲン州とザクセン州での州議会選挙を1週間後に控えての出来事だったことから、連邦政府は事態を重くみて早急な対応に踏み切った。
ドイツインフレ率が3年ぶりに2%下回る
物価水準が上昇する高インフレが続いていたドイツで、8月のインフレ率が1.9%を記録。3年ぶりに2%を下回った。一方で、労働組合の賃上げ交渉により、4~6月の賃金は前年比で平均3.1%上昇。これを受けて商況は安定しており、国内の購買力も上昇している。
英国反差別デモが極右を圧倒
(ロンドン 8月8日 時事)不法移民の排斥を訴える極右団体のデモが8月7日、英各地で行われた。先月末に西部サウスポートで起きた少年による殺傷事件を機に極右の暴動が全国に広がり、7日も暴力沙汰が懸念されたが、対抗する反差別デモに多数が集結、「極右を規模で圧倒」(英メディア)する形となった。
スペインカタルーニャ新州首相に反独立派
(パリ 8月9日 時事)スペインからの独立運動に揺れた北東部カタルーニャ自治州の議会は8月8日、新州首相に反独立派のカタルーニャ社会党を率いるサルバドール・イジャ元保健相を選出した。独立派による州政は10年余りで途絶え、地域は転機を迎える。
フランスアラン・ドロンさん死去
(パリ 8月18日 時事)「太陽がいっぱい」(1960年)など多くの映画に出演したフランスの名優アラン・ドロンさんが8月18日、中部ロワレ県の自宅で死去した。遺族が同日、AFP通信に明らかにした。88歳だった。「二枚目スター」の代名詞で、日本でも女性ファンをとりこにした。
日本南海トラフ、初の「巨大地震注意」
8月8日午後4時42分ごろ、日向灘を震源とする地震があり、宮崎県日南市で震度6弱の揺れを観測した。気象庁によると、震源の深さは31キロ、地震の規模(マグニチュード)は7. 1と推定される。気象庁は専門家による評価検討会を臨時開催し、南海トラフ地震の想定震源域で、規模の大きな地震が起きる可能性が平常時より高まっているとして、「巨大地震注意」とする南海トラフ地震臨時情報を発表した。同地震の臨時情報が発表されるのは初めて。
9月 September
ドイツテューリンゲン州でAfDが第一党に
9月1日、旧東ドイツ地域のテューリンゲン州とザクセン州の2州で州議会選挙の投開票が行われた。テューリンゲン州ではAfDが32.8%の得票率で圧勝し、第1党の座を獲得。今回、戦後ドイツ史上初めて、極右政党が州議会の第1党に選ばれたことになる。ザクセン州でも30.6%の得票率で、第1党のCDUに肉迫した。
ドイツドレスデンのカローラ橋が崩落
9月11~12日にかけての夜中に、ドレスデン中心部を流れるエルベ川にかかるカローラ橋が一部崩落。橋の上を走るトラムの終電が通り抜けた数分後のことで、幸い死傷者はなかった。ドイツ国内には1960~70年代にかけて建てられた橋が多く、カローラ橋同様に老朽化した状態にあるものは1万1000本あるとされている。
崩落したエルベ川のカローラ橋(9月12日撮影)
ドイツドイチュラントチケットが値上げ
ドイツ国内の公共交通機関を、特急列車を除いて全て利用することができる「ドイチュラントチケット」について、州交通相会議は9月23日、これまで月額49ユーロだった価格を、2025年の初めから20%引き上げて58ユーロとすることで合意した。
ドイツ緑の党の共同党首が辞任
緑の党共同党首のリカルダ・ラング氏とオミット・ノウリポアー氏が、9月に実施された旧東独地域3州での州議会選挙の結果を受け、党首を辞任することを発表した。緑の党は9月1日に実施されたテューリンゲン州議会および22日のブランデンブルク州議会選挙で支持率5%をクリアできず議席を失った。ザクセン州では5.1%を獲得したが、各州で大幅に支持率を落とした。
ドイツVWで労使交渉開始
大手自動車メーカーフォルクスワーゲン(VW)の労使交渉が9月25日にスタート。VW社は今回の労使交渉に先立ち、2029年までの雇用を保障した労働協定の破棄を発表。VW側は大量解雇や工場の閉鎖などを推し進める意向を示している。一方の労働組合IGメタル側は、全ての従業員の雇用確保と賃上げ、30年までの雇用保障を要求。
イスラエル対ネタニヤフ首相の大規模スト
(カイロ 9月2日 時事)パレスチナ自治区ガザで戦闘を続けるイスラエルのネタニヤフ首相に対し、イスラム組織ハマスと人質解放に向け合意するよう求める圧力が強まっている。停戦交渉が滞るなか、9月1日のデモに続き、同2日には「何よりも合意が重要だ」と主張する主要労組の労働総同盟の呼び掛けで、大規模なストライキが行われた。
中国日本人男児が刺されて死亡
(深セン 9月19日 時事)中国南部・広東省深セン市の日本人学校に通う日本人の男子児童(10)が男(44)に刃物で襲われた事件で、在広州日本総領事館は9月19日、男児が同日未明に死亡したと明らかにした。中国では6月に日本人母子が襲われる事件が起きたばかり。
オーストリア極右が初の第1党
(ベルリン 9月30日 時事)オーストリアで9月29日、国民議会(下院、定数183)議員選挙が実施され、反移民を掲げる極右・自由党が3割弱の票を獲得して初めて第1党となった。
日本袴田さんに無罪判決
静岡県で1966年、みそ製造会社の専務一家4人を殺害したとして、強盗殺人罪などで死刑が確定した袴田巌さん(88)の再審判決が9月26日、静岡地裁であり、国井恒志裁判長は無罪(求刑死刑)を言い渡した。
日本自民新総裁に石破氏
岸田文雄首相の後継を決める自民党総裁選は9月27日、党本部で投開票され、石破茂元幹事長(67)が決選投票で、第1回投票でトップだった高市早苗経済安全保障担当相(63)を逆転で破り、第28代総裁に選出された。
日本大山のぶ代さんが死去
国民的な人気アニメキャラクター「ドラえもん」の声を26年間担当した声優の大山のぶ代(本名山下羨のぶよ代)さんが9月29日午後4時23分、老衰のため東京都内の施設で死去した。90歳だった。東京都出身。葬儀は近親者で済ませた。ドラえもんの声は79年から担当。
10月 Oktober
ドイツハマスのイスラエル奇襲から1年
10月7日、パレスチナ・イスラエル間が戦争状態に突入して1年を迎え、ドイツでもハマスの犠牲者のための追悼式典が営まれた。さらにドイツ各地でイスラエル支援デモと、パレスチナ・イスラエル紛争に端を発した中東情勢に抗議するデモが同時に開催された。
ドイツ病欠件数が記録的に上昇
公的健康保険組合AOKは、病欠者が増加し、1~8月に100人の被保険者が合計225日欠勤した計算になると発表した。すでに2024年1年間の病欠件数に達している。背景には、メンタルの不調による病欠者の増加が挙げられており、特に密接なコミュニケーションが必要な医療やソーシャルワーク、教育現場などに多いと報告されている。
ドイツイスラエルに武器輸出継続
(ベルリン 10月10日 時事)ショルツ首相は10月10日の連邦議会で、イスラエルへの武器輸出を継続すると明言した。ドイツは米国に次ぐイスラエルへの武器供給国。ハマスによるイスラエル襲撃から1年、独政界ではユダヤ社会を支える方針が再確認されている。
ドイツイスラエル大使館狙ったテロが未遂に
ベルリンのイスラエル大使館に対してテロを計画していたとされる28歳のリビア人の男が、10月19日にベルリン北部のベルナウで逮捕された。今回の逮捕は、ドイツの公安当局が外国の報道機関から得た情報が決め手となった。逮捕前の時点では男に前科はなく、当局から過激派としての監視対象にはなっていなかった。
ドイツハーベック氏がドイツファンドを提唱
ハーベック経済・気候保護相(緑の党)は、経済を支援する数十億規模の「ドイツファンド」の立ち上げを提唱。これに対し、クリスチャン・リントナー財務相(自由民主党・FDP)との事前のすり合わせがなかったことで不協和音が生じている。一方でリントナー氏は、2025年の税収が127億ユーロ減少する見通しを発表。
スペイン元世界1位ナダルが引退表明
(ロンドン 10月10日 時事)男子テニスで元世界ランキング1位のラファエル・ナダル(38)が10月10日、自身のSNSで、11月に母国のマラガで行われる国別対抗戦、デビス杯ファイナルを最後に現役を引退すると発表した。
北朝鮮北朝鮮のロシア派兵に「重大な懸念」
(ワシントン 10月26日 時事)日米韓3カ国の安全保障担当高官は10月25日、ワシントンで会談し、北朝鮮がロシアに軍部隊を派遣したことに「重大な懸念」を表明。ロシアのウクライナ侵攻の影響をインド太平洋地域へと拡大させると非難し、派兵中止を求めた。
日本日本被団協にノーベル平和賞
ノルウェー・ノーベル賞委員会は10月11日、2024年のノーベル平和賞を日本原水爆被害者団体協議会(日本被団協)に授与すると発表した。日本人の平和賞受賞は1974年の故佐藤栄作元首相以来50年ぶりで、団体では初。
日本衆院選で自公惨敗
10月27日投開票の第50回衆院選は同28日午前、全議席が確定した。派閥裏金事件で厳しい批判を受けた自民党は連立政権を組む公明党と共に大敗し、過半数(233議席)を割り込んだ。石破茂首相(自民総裁)は野党に協力を呼び掛ける方針だが、政局の流動化は必至。
11月 November
ドイツ連立政権が崩壊
SPD、緑の党、FDPによる信号機連合と呼ばれた連立政権が、成立から3年で崩壊。FDPが連立から離脱し、SPD、緑の党は少数与党となる。ショルツ首相(SPD)は11月6日夜、記者会見を開き、連立政権内の党首会談でリントナー財務相(FDP)との「埋められない溝」を理由に同氏を解任したことを明らかにした。
11月7日、リントナー財務相とFDPの閣僚2名の解任式
ドイツ新たな兵役法案を閣議決定
連邦政府は、自主性に基づく兵役を2025年5月から導入することを閣議決定した。満18歳のドイツ人男性にはアンケート回答が義務付けられ、健康状態や自主性に基づく兵役に参加することを想定できるかどうかなどの質問に答える。今後、毎年約35万人の18歳の男性、約33万人の18歳の女性にアンケートが送られる予定。
ドイツベルリンの壁崩壊から35年
(ベルリン 11月9日 時事)ベルリンの壁崩壊から11月9日で35年を迎えた。市中心部では壁の跡地に「自由」をテーマにしたプラカード約5000枚が展示。ショルツ首相はビデオ演説で「世界を見渡すと平和や自由が当たり前でないことが分かる。(壁が崩壊した)1989年のメッセージが今ほど意味を持つことはない」と述べた。
ドイツSPDとBSWが連立に合意
連立交渉を進めていたブランデンブルク州のSPDとBSWが、連立協定の内容に合意したことを発表した。9月に行われた州議会選挙ではSPDが30.9%、AfDが29.2%、BSWが13.5%という結果に。SPDとBSWの連立は、AfDとの連立を排除した上で多数派与党を形成できる唯一の可能性だった。
スペイン国王が被災地を訪問
(パリ 11月3日 時事)スペインのフェリペ国王は11月3日、大規模洪水で200人超が死亡した東部バレンシア自治州を訪れた。被害が大きい州都郊外パイポルタをレティシア王妃らと共に見舞ったが、支援の遅れに不満を募らせた被災住民が抗議。警護隊ともみ合いになり、現場は一時騒然とした。
米国トランプ氏が米大統領に返り咲き
(ワシントン 11月6日 時事)米大統領選でトランプ前大統領が歴史的な返り咲きを果たした。大接戦が見込まれた選挙は、ふたを開ければ七つの激戦州全てでトランプ氏が優位に立つ想定外の展開。
11月5日、フロリダ州ウエストパームビーチで演説するトランプ氏
日本谷川俊太郎さんが死去
戦後日本を代表する詩人の谷川俊太郎さんが11月13日午後10時5分、老衰のため東京都内の病院で死去した。92歳だった。東京都出身。葬儀は近親者で済ませた。
日本全国の強制不妊訴訟が終結
旧優生保護法に基づき不妊手術を強制されたとして、聴覚障害のある名古屋市の尾上敬子さん(74)と夫の一孝さん(77)が国に損害賠償を求めた訴訟は11月15日、名古屋高裁で和解が成立した。今回の和解で、強制不妊を巡る一連の訴訟は終結した。
12月 Dezember
ドイツVWが全国ストライキに突入
VWの労使交渉が決裂したことを受け、12月2日からドイツ全国のVW工場が一斉ストライキに突入した。従業員の2030年までの雇用保障と賃上げを要求する金属産業労組IGメタル側との交渉は平行線をたどっていた。労組側は「2時間の時限ストライキによって1000台分の自動車製造がストップした」と説明。
フランスノートルダム大聖堂が火災から復活
(パリ 12月8日 時事)2019年に大規模火災が起きたパリ中心部の観光名所、ノートルダム大聖堂で12月7日、修復成功と5年8カ月ぶりの再開を記念する式典が行われた。マクロン大統領のほか、トランプ次期米大統領、ウィリアム英皇太子、ウクライナのゼレンスキー大統領ら大勢の招待客が列席。「人類共通の財産」の復活を祝った。
日本「エンジェル税制」優遇拡充へ
政府・与党は12月2日、個人投資家によるベンチャー企業への投資を優遇する「エンジェル税制」を拡充する方向で調整に入った。株式売却益を原資としたベンチャーへの再投資について、これまで同一年内としていた減税措置の対象期間を翌年まで延ばす。また、中小企業の円滑な事業承継へ相続税・贈与税の負担を軽減する特例措置に関し、後継者の役員就任に関する要件を緩和する。エンジェル税制は、ベンチャー企業への投資で得た株式の売却益を元手にベンチャーへ再投資すれば非課税になる仕組み。
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