3インダストリー4.0

第4次産業革命へのバイエルン州の取り組み

今回のテーマは、現在ドイツ全土で推進されているインダストリー4.0、第4次産業革命と呼ばれる製造業の政策革新についてです。

インダストリー4.0とは、ビッグデータやクラウド・コンピューティングをはじめとする情報技術（IoT、M2M、RFIDなど）と生産技術を連携させ、生産向上性とコスト低減を目指すプロジェクトです。これは、バイエルン州が注目している製造業やデジタルソリューションサービスに、新たなバリュー・チェーンやビジネ スモデルを構築する可能性を広げます。バイエルン州には、自動車産業やメカトロニクス、生命科学、メディアやICT（情報通信技術）など、デジタル製品を必要とする主要関連産業が集中しており、州の付加価値の4分の1以上は、これらの産業によって達成されています。よって、産業のデジタル化は、長期的な経済成長の鍵とみなすことができます。

バイエルン州は、この分野において一歩先を行くべく、デジタル化を積極的に推進する"Bayern Digital"を立ち上げ、その一環として2014年7月、デジタル化 協議会を設立。ガルヒング・デジタル化研究セン ター、ミュンヘン市内の企業支援センター、個人起業支援策"Gründerland Bayern"を3本柱に、学問や企業、政治の分野などからもノウハウを集め、デジタル時代への取り組みを進めています。　

このように、ICT分野における日本企業のバイエルン州への進出は、大きな可能性を秘めているといえます。このチャンスを生かし、発展を続けるバイエルン州への投資をお考えになってみてはいかがでしょうか？