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Fri, 20 December 2024

メイド・イン・ブリテン Made in Britain 英国ブランドの物語

#42 強いショウガ風味がクセになるジンジャー・ビア

Fentimans/Ginger Beer

フェンティマンズ / ジンジャー・ビア
Fentimans / Ginger Beer

£1.55
275ml
www.fentimans.com

日本でジンジャー・エールを好んで飲んでいた人は、英国で「ジンジャー・ビア」という似たような飲料を見つけて思わず手に取ってみたのではないだろうか。ビアという名前からアルコール飲料だと思いがちだが、現在英国で売られている商品はほぼノンアルで、人気のソフト・ドリンクの一つとして広く国民に親しまれている。ジンジャー・エールとの大きな違いは、より味が濃くスパイシーさが感じられ、「ビア」の名の通り、発酵によって自然の炭酸が生まれていること。市販のジンジャー・エールが甘みを強調し、炭酸ガスを注入して作られているのに対し、より自然の風味に近い味が特徴だ。  

数ある商品の中から今回紹介するのは、犬のラベルが目を引くフェンティマンズのジンジャー・ビア。創業者であるトーマス・フェンティマンは元々製鉄業界で働いており、食品業とは全く無縁の生活を送っていた。そんなある日、同業者から融資の話を持ちかけられ、担保としてジンジャー・ビアのレシピを受け取る。その後ローンの返済がなかったため、くしくもフェンティマンはレシピの正式な保持者となり、1905年にジンジャー・ビアの生産を開始した。発売当初は決まったロゴがなかったが、後にフェンティマンの忠実な愛犬、フィアレスがそれに代わり、現在まで使われている。  

当時の製法を引き継ぎながらも、ショウガやハーブなど世界各地のえりすぐられた材料をふんだんに使い、風味豊かに仕上げたこのジンジャー・ビアは、最後の1滴までショウガのパンチ力が感じられる力強い味わいが特徴。そのまま飲んでも、アルコールと割っても楽しめる一品だ。


 

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