「かわいい」はシーン別に使い分ける
日本語の「かわいい」は、幅広いシーンで用いられていますね。例えば、子どもや小動物、キャラクターなどの母性をくすぐるもの、洋服やメイクなどの外見。また、ケーキやパフェなどの食べ物や、人の性格やしぐさ、さらには生き方まで、ありとあらゆるものが「かわいい」で表現可能です。
だからこそ、「かわいい」を他言語に翻訳するのは難しいのではないでしょうか。日本語の「かわいい」に最も近いドイツ語は「süß」 や「niedlich」という形容詞です。ただし「Deine Kleidung ist süß / niedlich(あなたの服はかわいい)」や「Du bist süß / niedlich(あなたはかわいい)」と褒めても、会話の相手が大人の場合、文脈によっては「子どもっぽい」、「幼稚」とネガティブに捉えられることも。日本人とドイツ人が「かわいい」という言葉に持つイメージには、このような文化的な違いもあるので、会話の内容や相手との関係性に気を付けて使うことをおすすめします。
外見を「かわいい」と表現する場合は、「schön(美しい)」か、「hübsch(かわいらしい、感じのいい)」などを使ってみましょう。性格や態度の場合は、「lieb(素直な、心の優しい)」や「nett (親切な、優しい)」、「freundlich(親切な、好意的な)」などがあります。「相手のどういうところを『かわいい』と感じるか」によって言葉を選ぶのがポイントです。
ちなみに「かわいい Kawaii」は日本のポップカルチャーを形容する言葉として、海外でもよく知られた言葉。そのうちドイツでも、「Kawaii」で通じる日が来るかも。
「かわいい」のさまざまな表現
日本語の「かわいい」に近い表現
- süß(かわいい、甘い)
- niedlich( かわいらしい)
主に外見的な「かわいい」を表す
- schön(美しい)
- hübsch(かわいらしい、感じのいい)
- gutaussehend (ハンサムな、見た目がいい)
- attraktiv(魅力的な、惹きつけられるような)
主に内面的な「かわいい」を表す
- lieb(素直な、心の優しい)
- nett(親切な、優しい)
- freundlich(親切な、好意的な)
- liebenswert(愛すべき、感じのいい)
そのほか
- toll(すてきな、とてもいい)
- reizend(魅力的な、チャーミングな)
- klein(小さい、かわいい)