77携帯契約・海外ローミングで知っておくべき点
ドイツの携帯回線はTelekom、Vodafone、O2(ePlus)の3つです。ディスカウントSIMを提供している会社はたくさんありますが、いずれも回線は上記3つのうちのいずれかを使用しています。カバー範囲が1番広いのはTelekom、次いでVodafone、O2は都市部以外ではつながりのよくないところも多いです。
携帯電話の料金形態にはプリペイドと契約があります。あまり使わない人はプリペイドで十分ですし、どちらにしてもひと月20~25ユーロくらいでフラットレート通話+データ通信が利用できます。スマートフォン付きの契約は値段的には特にお得というわけではありません。スマートフォンはIdealo.deなどで横断検索してディスカウントで買ったほうが手頃ですし、2年契約に縛られる必要もなくなります。
● EU ローミング
2017年6月からEU+ノルウェー、リヒテンシュタイン、アイスランドではローミングコストがかからないことになりました(スイスは対象外です!)。これにより「EU域内を旅行中は自国にいるときと同様」に携帯電話を使用できます。つまり、ほかのEU域内にいてもドイツ国内の番号にかける、ネットサーフィンをする、電話を受けるということが国内同様の料金で行えます。ただし、3~4カ月以上継続して外国にいる場合は国外料金の対象となります。今年5月からはEU域内の外国への通話は最高1分19セントまでと規定されましたが、外国にかけるには別料金がかかるのでお使いの会社の料金表をチェックしてください。
● 携帯ショップで契約する際はよく検討を!
一般的にドイツでは物やサービスを購入した場合、2週間は無条件で解約できます。個人売買やセールなどのイベント中など例外規定もありますが、なんと携帯ショップでその場で契約した場合には、無条件解約期間は適用されません!オンラインや電話で契約する場合には2週間以内の解約が可能にもかかわらずです。通常、契約時に見せられるはずの解約規定も提示されません。そもそも解約規定がないので示す必要もないことになっています。
携帯ショップは直営でなければ、フランチャイズの個人事業です。給与をもらう社員ではないショップ事業主はよりコミッションの高い契約を取るのに必死で、強引なセールスをしているところもあり、言葉があまりできないためにだまされるケースがよくあります。例えば携帯プランを変更したいと伝えると、まだ契約期間が残っているのに新しい別の契約をさせられてしまうということが起きています。
● 解約と契約の変更
他社のプランに変更したい場合は、現在の契約の解約が必要です。番号は持っていくことができます。解約期間が3カ月なのでそれまでに余裕を持って解約し、解約証明を受け取ったことを確認します。
携帯契約の解約はオンラインでできるところもありますが、サイト上では分かりにくかったり、電話をかける必要があるので、書面で解約通知を出すのが確実です。書留、メールの送信履歴、ファックスの送信履歴などで必ず解約通知を送った証拠を残しておきます。
解約をすると引き止めの電話がかかってくることもあります。TelekomやVodafoneなどの大手は転向者を引き止めるための割引をしている場合があります。契約延長が近づいたらそのまま自動延長をせずに電話で解約したいと伝えると、いろいろと割引を提示してくれることがあるので、お得な料金で契約延長ができるかもしれません。