Lukas Podolski 1985年6月4日ポーランドのグリビツェ(元ドイツ領 シレジア地方)生まれ。サッカー選手。 ©CHRISTOF STACHE/AP/PA Photos |
サッカー・ドイツ代表選手として2006年のワールドカップ、08年のヨーロッパカップでそれぞれ3ゴールを挙げる大活躍をしたが、06年から所属するFCバイエルン・ミュンヘンでは故障などで低迷。覇気がないのは新しいチームメートと住環境に馴染めないせいだろうと言われ、クリンスマン監督からも元気づけられてきた。しかし先ごろついに希望を認められ、10年までの契約を前倒して古巣のFCケルンへ移籍できることになった。
敗戦後も旧ドイツ領に居残った東方ドイツ人の末裔として現ポーランドに生まれ、共産圏が崩壊する前の1987年、2才のときアウスジードラー(ドイツ系東方移民)と認められて西ドイツへ転入してきた。父は元プロのサッカー選手、母はハンドボール選手というスポーツ一家に育ち、18才でFCケルンからプロデビュー。すぐさまドイツ代表に選抜され、06年には国際サッカー連盟からベストヤングプレーヤーに選ばれた。
こうした活躍に嫉妬する出生地ポーランドの保守系政治家から一度、同国の国籍を剥奪すると脅迫まがいに言われたが、本人はドイツとポーランドの2重国籍者であるか否かを明らかにしていない。しかし、国際試合でドイツ国歌を歌わないのはこのためではなく、ひどい音痴だから。国歌を聴きながら「ドイツ語」で勝利を祈っているという。
古巣ケルンでは、ダウム監督が気難しい多国籍の選手たちにやっとチームスピリットを植え付けたばかり。スーパースター「ポルディ」の帰還は果たして吉と出るだろうか。
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