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ギド・ヴェスターヴェレ

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ギド・ヴェスターヴェレ Dr. Guido Westerwelle
1961年12月27日ボン近郊バード・ホネフ生まれ。FDP党首。第2次メルケル政権の副首相・外相© www.guido-westerwelle.de

ハルツIV(第2種失業手当)の給付額を改善すべしとする連邦憲法裁判所の判決に、「手当のトータルが労働から得る収入より多いと誰も働かなくなる」と批判。さらに「これは社会主義だ」「ローマ時代末期の退廃に等しい」とエスカレートしたため、全国的な大論争をあおってしまった。

離婚した父と息子3人の男所帯で「だらしなく育った」。ギムナジウムでも不真面目だったため実科学校へ転校させられ、やっと奮発。優秀に修了してギムナジウムへ戻り、アビトゥアを取得してボン大学で法学を学んだ。30歳で弁護士試験に合格している。

一方、19歳で入党したFDP(自由民主党)内でも頭角を現し、1994年に33歳で幹事長に就任。2001年に同性愛者であることを公表し、党首に選ばれた。02年の連邦選挙では党史上初めて独自の首相候補になり、「得票18%!」のキャンペーンで脚光を浴びている。

しかし甲高い声と大口を叩く言動に不快感を持つ人も多く、CSU(キリスト教社会同盟)のシュトイバー党首(当時)から半人前という意味で「二等水兵」と皮肉られたのは04年。以後このあだ名が付いて回ることになった。

今回の論争でも挑発を止めないために四面楚歌の状態に見えるが、経済研究所からは「2人の子どもを持つハルツVI受給者への補助は合計1500ユーロ前後になり、学校教材の現物支給もある」との援護射撃が飛び出した。世論調査でも72%が討論するのは良いことと回答。しかし、この騒ぎで下がってしまった党と本人への支持率は回復するだろうか。

 
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高橋容子 ドイツニュースダイジェスト創刊時からの常連ライター。日本で文芸映像翻訳を手がけ、渡欧。英・独・豪と移り、現在はスペインのバスク州暮らし。 www.geocities.jp/takahashi_mormann
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