1958年7月15日バーゼル近郊レルラッハ生まれ、シャッフハウゼン(スイス)育ち。
スイス国籍保持者。気象専門家。
©Karlheinz Schindler/DPA/Press Association Images
2010年3月に強姦容疑で逮捕されてから11年5月に無罪を勝ち取るまでの悪夢のような体験を、先頃『Recht und Gerechtigkeit(法と正義)』のタイトルで妻ミリアムと共著出版。一方で、容疑をでっちあげた元愛人クラウディア・Dに対する損害賠償要求の裁判が始まり、再び話題になっている。
趣味を職業にした気象専門家だ。子どもの頃から天気を観察して遊んでいたが、気象学は、チューリッヒ大学で副専攻に選んだに過ぎない。しかし、地方紙で編集の仕事に就きながら、自己流の天気予報を公共放送SWRへ送り続けていたところ、認められてプロに転向。気象情報専門のMeteomedia社を立ち上げ、1994年からは公共放送ARDでも人気を集めるお天気キャスターになった。
しかし、2010年バンクーバー冬季五輪の天気報道を終えて帰欧したフランクフルト空港から人生は一変。強姦容疑で拘置所へと連行され、妻帯しながら数多くの女性に甘い言葉を囁くカサノバの顔を持つこと、訴え出た女性とは月に1度会う程度の関係を11年間も続けてきたことが暴露されてしまった。
その被害説明に一貫性がなく、提出された物証に信憑性がなくても、勾留されること132日。マンハイム検事局が保釈を拒否し続けた理由は、有名人への見せしめだったのか。裁判で元愛人は、今後の虚偽発言を禁止される。
司法スキャンダルとも呼ばれるこの体験を執筆したのは、「母親と息子と現妻と弁護士への感謝」の気持ちから。「浮気性だった過去は誇れないが」ともつぶやいた。
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