【ロンドン 12月13日 時事】欧州連合(EU)は12日、東欧のブルガリアとルーマニアについて、欧州の加盟国内の自由移動を認める「シェンゲン協定」への完全加盟を承認した。3月末に国境検査が廃止された空路と海路に加え、来年1月1日からは陸路でも自由移動が可能となる。
フォンデアライエン欧州委員長は声明で「きょうは全てのブルガリア人、ルーマニア人、そしてEU全体にとって喜ばしい日だ。われわれは共に、一段と強固に結び付いたEUの恩恵を享受することになる」と述べた。
シェンゲン協定にはEU加盟・非加盟国計29カ国が参加。約4億5000万人の域内住民や海外からの旅行者が国境検査なしで自由に往来できる。昨年12月のEU理事会で両国の協定参加は承認されたが、移民流入への懸念から最後まで反対していたオーストリアに配慮し、陸路での検問が続いていた。
20 Dez. 2024 1232号
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