今年も猛暑が続いた8月のドイツでも、子どもが車内に置き去りにされる事件が発生した。
8月12日、シュレースヴィヒ=ホルシュタイン州のフェーマン島で、生後6カ月の赤ちゃんが車内に放置されていたことをRTL.DEなどが伝えた。当時は気温30度で、47歳の男性が赤ちゃんを発見。運転手を探したが見つからず、やむを得ず窓を割って救出した。赤ちゃんは無事だったが、救出者は窓の損害責任に問われる事態になったという。
南西ドイツ放送(SWR)の報道によると、子どもを救出しなかった場合も起訴される可能性があるという。もし車内に放置された子どもを発見したら、両親が見つからない場合は警察または消防署に連絡し、すでに危険な状態にある場合は窓を壊して救出するように提案している。ペットが置き去りにされているのを発見した時は、本当に危険な場合にのみ、窓を破壊して良いことになっているという。
また、9月7日のt-onlineによると、ラインラント=プファルツ州のトリーアで、ゲームセンターの駐車場で3歳の子どもが一人で車内におり、スマートフォンで遊んでいる姿が目撃された。
捜査には警察に加えて青少年局も介入。捜査によると、この両親は涼しい季節とはいえ、週に5回ほどゲームセンターで遊ぶため、毎回6~7時間も子どもを車内に放置しており、刑事訴訟に迫られているという。
15 Nov. 2024 1230号
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