ロックダウンで営業停止となっているドイツのレストランや飲食店では、持ち帰りやデリバリーが一般的になっている。テイクアウトなどが店舗の経営を支える一方で、多くの客がプラスチックの梱包材のゴミの山を見て罪悪感を感じているようだ。
そこで、ドイツではスタートアップ企業が率先して再利用可能な容器のシステムを開発している。提供する企業にもよるが、利用方法はいたって簡単。客は事前にデポジットを支払うか、アプリを使用して容器を借りる。デリバリーでも客が望む場合は、通常の使い捨て容器の代わりに、その容器を利用することが可能。使い終わったら参加飲食店であればどこでも返却でき、デポジットが返金される仕組みだ。
シュトゥットガルトを拠点とするスタートアップ「reCIRCLE」のデポジット制のテイクアウト容器は以前から市場に出回っており、現在は5万3000皿を販売している。同社によると、これにより使い捨てパッケージが月に20万個ほど節約できるという。
1 Nov. 2024 1229号
ベルリンの壁崩壊35年
壁崩壊後のドイツで
見えない壁を見るために