ドイツ発！ちょっと気になるあのニュース

10月13日はアンペルマンの誕生日。東ベルリンの交通心理学者カール・ペグラウが、子どもやお年寄りの注意を喚起するには、親しみやすいキャラクターであることが重要だと考え、アンペルマンのデザインを発表したのが1961年のこと。帽子を被った愛らしいシルエットが特徴のアンペルマンだが、実際には当時、東ベルリンで帽子を被って街を歩いていた人はいなかったという。なぜなら、帽子は資本主義の象徴だったから。当初は違和感を覚えた人もいたが、交通指導のための映画に登場したことをきっかけに、人気に火が付いた。そこからカードゲームや塗り絵など、アンペルマンのおもちゃが登場し、子どもたちに愛される存在に。東西統一直後に存亡の危機を迎えたが、デザイナーのマルクス・ヘックハウゼンに見出され、50年後の今ではすっかりベルリン名物として定着している。アンペルマン、お誕生日おめでとう！