歴史あるケルン大聖堂は、当地にあってこそ威厳を放つ存在。ところがここへ来て、その大聖堂を宇宙へ旅立たせる計画が進んでいる。具体的には、大聖堂の一部を形成していた“石”なのだが。来年5月に国際宇宙ステーション(ISS)へ向かうドイツ人宇宙飛行士ゲルスト氏がその石を持って行く予定だが、何かの実験に使われるわけではないという。では、なぜか? 実はこの計画、ケルンのロータース市長のたっての願いなのだそう。市内の欧州宇宙機関(ESA)訓練センターを訪れた市長が、市のPRのためにゲルスト氏に石を渡して宇宙へ持って行ってほしいと頼み込み、ゲルスト氏は快諾したという。ただ、有人ロケット発射の際にはグラム単位での厳格な重量規定があるため、大聖堂の宇宙への旅が実現するかどうかは未定なのだとか。
15 Nov. 2024 1230号
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