どの国にも「赤ちゃんの命名ランキング」なるものはあるだろう。ドイツでも連邦言語協議会が毎年、同ランキングを発表している。2013年のランキングによると、男の子の名前人気No.1はマキシミリアン、女の子はゾフィー。意外と古風な名前が流行っているのだなという印象を受けるが、実はこれらはセカンドネームに付けられることが多く、ファーストネームには、男の子ならベンやパウル、女の子ならミアやエマ、ハンナといった呼びやすい名前が付けられる傾向があるという。ちなみに、親が命名の際に重視しているのは響きの美しさ。ゲルハルトやゲルリントといった硬い響きを持つ名前は、今は下火だそうだ。ただ、流行はさておき、大切なのは親が愛情と誇りを持って呼べる名前を付けることだという意見があるのも、うなずける気がする。
15 Nov. 2024 1230号
寒い季節を温かく彩る
ドイツのクリスマス飾り