今年、ドイツの夏は例年になく暑かった。35度を超える夏日が続き、40度近くまで気温が上がった地域もあった。暑い夏に慣れていないドイツ在住者を喜ばせたり、辟易させたりしたが、この気候が様々な経済効果を生んだ。暑い夏の勝者は、アイスクリーム類製造業。「現時点(8月末)で、今年は前年の売り上げを上回ることが確実視されている」と関係者は言う。また、太陽光発電業、ミネラルウォーター販売、観光業、扇風機の売り上げも上がっている。一方で、ドイツ国内にある3500の日焼けサロンにとっては、洒落にならない夏だった。夏季は休業、または営業時間の制限を行った店舗もある。農業も大打撃を受けた。暑く、乾燥した夏は水不足を呼び、麦やとうもろこしの畑を枯れさせた。水不足の影響は観光船の運行にも及んだ。
20 Dez. 2024 1232号
英国・世界・日本の
報道1年分をおさらい!
ニュースサマリー2024