英国とオーストラリアの教授らが医学雑誌「ランセット」に寄稿した記事によると、クリスマスにプレゼントをくれる「サンタクロースの神話」が、親子の信頼関係を傷付ける可能性があるという。サンタクロースの存在について、長年うそをつかれていたと知った子供が、両親を疑問視するようになり、結果的に長期にわたり家族関係にダメージを与える可能性もあるという。これに対してベルリンの心理学者、ヴァルシュブルガー教授は、神話は小さな子どもに豊かさをもたらすとして、「たとえ事実ではなくても、真実の核心や良いメッセージが含まれていることを子どもに説明すれば良いのではないか」と提案。また神学者であるビーシンガー氏は、「神が私たちにイエスを与えたように、親が子どもたちにプレゼントをあげる」と説明したという。
1 Nov. 2024 1229号
ベルリンの壁崩壊35年
壁崩壊後のドイツで
見えない壁を見るために