自然由来ではない放射線「ヨウ素131」が欧州の大気中で検出された。これは2月13日にフランスの放射線防護原子力安全研究所(IRSN)が発表したもので、いまだに原因は分かっていない。欧州には100カ所で測定しているが、1月の2週目にノルウェーで最初に検出され、1月の終わりまでにフィンランド、ポーランド、チェコ、ドイツ、フランス、スペインに広がった。1986年にチェルノブイリ原子力発電所事故で「チェルノブイリ雲」が欧州に多大な影響を与えたが、それに比べて100万の1ほどの影響だといい、健康には影響ないとしている。「ヨウ素131」はウラン燃料が核分裂をした時や医薬品として医療施設でも治療に使われる。今回は、放射線薬剤を扱っている工場が原因の可能性が強いが、現時点では特定されていない。
20 Dez. 2024 1232号
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