世界自然保護基金(WWF)によると、欧州では年間一人当たり約123kgの食品が捨てられているというが、その廃棄物を再利用した新しい活動が各地で始まっている。ケルンの「The Good Food」は一般的な市場には並ばない、形がいびつな果物や野菜を直接農家から買い取り、販売している。またドイツでも今年から始まったスマートフォンのアプリ「Too Good To Go」は、レストランや食料品店が廃棄寸前の売れ残ったものを食べたい人に安く提供できるシステムだ。ユーザーは周辺にある加盟レストランを探し、閉店前に取りに行く。また、スイスの会社「Damn Good Food & Beverages」はパン×ビール。パン屋から売れ残りのパンを回収し、乾燥、粉砕。そして水、酵母、大麦麦芽、ホップでビールを醸造する。パンのおかげで大麦を約30%節約できるという。
15 Nov. 2024 1230号
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