新型コロナウイルスで日常が大きく変化してから、早2カ月。この状況にいつ終止符が打たれるのか、不安な気持ちになってしまうことも。そんななか、「アイデア次第でコロナ時代は楽しめる!」というメッセージを北ドイツから発信しているエネルギッシュな人々をご紹介します。
GOLDKÄFERのポップなマスク
4月からドイツの各地域で義務化されたマスクの着用。もともと欧米ではマスクに対してネガティブなイメージがありましたが、「外出を楽しめるポジティブなデザインを提案したい」と語るのは、ロストック在住のリエ・フートさん。彼女は、私と共にオンラインショップ「GOLDKÄFER」を立ち上げた仲間です。リエさんのデザインは、「使い心地や機能性が良く、身に着けることにうれしさを感じる」がモットー。耳が痛くなりにくい素材や縫い糸の色までこだわって丁寧に制作されたマスクは、世界に一つだけのオリジナルです。
私たちのショップ企画は、実は半年以上前から温めていたのですが、コロナ禍をきっかけにマスクの販売をスタート。今後はマスクだけでなく、心が躍るデザインの布を使って、まだ世界にないものを作っていきたいとリエさんは意気込みます。さらにGOLDK ÄFERのインスタグラム( @goldkaefer.germany )では、それぞれのマスクに合ったアイメイクを提案するコンテンツも。
GOLDKÄFER リエ・フートさん(左)と筆者(右)
さて、北ドイツ発の日本人インスタグラマーを語るときに、オペラさん( @germanycosme )を忘れてはなりません。「アイデアで人生を楽しくする」というコンセプトで発信を続けているオペラさん。私自身も、彼女の1万4000人を超えるフォロワーの1人です。今回特別に、電話でお話を伺うことができました。
「小さな楽しみを見つけるのが大好き」と自己紹介をしてくださったオペラさん。彼女の本業は北ドイツのとある劇場の歌手です。インスタグラムでは、ドイツで入手できるコスメやスキンケアを詳しく丁寧に、ユーモアも交えながら紹介しています。いつでも明るい気分にさせてくれる投稿の裏には、「うつうつとした日々を工夫で乗り越える努力」を惜しまない姿勢があることが、インタビューをしていて伝わってきました。新型コロナによる自粛生活にも、オペラさんの投稿は彩りを与えてくれています。
オペラさんのアカウント:@germanycosme
オペラさんのインスタグラムの目的であり、一番うれしいことは「オペラさんをフォローしてから1日の始まりが楽しみになった」というメッセージだそう。リエさんと私がGOLDK ÄFERのお客様から「楽しいマスクで自然と笑顔になりました」という言葉をもらって感涙した時のことを思い出しました。「北ドイツ在住の『楽しい』を発信する同志」として、オペラさんやリエさんたちと共に、これからも多くの人々に笑顔を届けていきたいです。
GOLDKÄFER: gold-kaefer.com
ロストック在住。ドイツ北東地方の案内人、そしてシュヴェリーン城公認ガイド。ツイッターで観光、街、大好きなビールについて、ほぼ毎日つぶやいています。
Twitter: @rostock_jp
griffin-guides.com