松坂のような投球はやっぱり無理?
(写真・共同)
試合は、往年のライバル同士であるレッドソックス対ニューヨーク・ヤンキース戦という大舞台。4万人を数える熱狂的な大観衆が見守る中で、シュタインマイヤー外相がヨレヨレのボールを投げたりしたら、ファンからのブーイングは必至という状況だった。ライス米国務長官は冗談交じりにもこれを懸念して、「あなたやめておいた方がいいわよ」と言ったとか。
だが、そんな助言にも聞く耳持たず。レッドソックスのシンボルカラーである真っ赤なスタジャンに身を包み、腕には赤い靴下を巻いたスタイルで登場したシュタインマイヤー外相。SPDのシンボルカラーと同じだからか、ジャーマン・インターナショナル・スクールの女子生徒2人に導かれたからか、マウンドに立った姿は案外リラックスしているようだった。そして、いざ投球開始。
意外にも、ボールはキャッチャー・ミットにスポン! レッドソックスのキャッチャーからは、「初めて野球したとは思えない」とのお褒めの言葉をもらったそう。観客からは拍手喝采。シュタインマイヤー外相も満足気なようで、声援に笑顔で応じていた。
ちなみにシュタインマイヤー外相に自重を求めていたライス国務長官は、彼がこける姿を生で見るのが怖かったからか、後で動画投稿サイトの「YouTube」を見て彼のピッチング・フォームをチェックすると言っていた。さてさて、スポーツを通して米国人のハートをキャッチすることに成功したシュタインマイヤー外相への評価は、何点だっただろうか。
一応念のために言っておくが、今回の米国訪問においてシュタインマイヤー外相は、ライス国務長官とチベット問題、北京五輪などに関して話し合ったほか、初の黒人大統領になるかと注目されているオバマ氏とも電話で会談を実施した。野球だけでなく、本業の政治も立派にこなしてきたようです。
「ZDFheute.de」
"Beim First Pitch wird Steinmeier zur Roten Socke"