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フランスからバーがなくなる?? from France

フランスからバーがなくなる?? from France
もうバーで美味しいお酒をたしなむことも出来なくなるのか……
フランス人と言えば、美味しいお酒を飲んでご馳走を楽しむグルメ志向のイメージが強い。しかし近年、そんなフランス人の楽しみを脅かす法律が多々見られるようになってきた。レストランやバーを含む公共の場での喫煙が禁止されたのは記憶に新しいが、なんと来年からは、お酒も自由に飲めなくな る可能性が出てきたのだ。

2007年の統計によると、交通事故が原因で死亡した人は平均で1日13人。特に若いドライバーによる無謀な運転が悲劇を招くケースが多い。そのうち、飲酒運転による死亡事故は実に全体の34.5パーセントを占めるという。そんなことから、環境大臣のジャン=ルイ・ボルロー氏は、深夜2時以降まで営業をしているバーやディスコなどにアルコール検知器(エチロテスト)の設置を義務づける政令を発表した。対象となるバーは全国で約4万5000軒となる見通しだという。

でもこれって、レストランで肥満度指数を計測したり、カジノで預金残高の確認を促されるようなもので、興冷めすること間違いなし。というかそもそも飲酒問題を起こすような人は、そこら辺に置いてある検知器などにはきっと目もくれないだろう。

バー経営者の反応も様々で、「お客さんが店を出る前にアルコール摂取度を検査するシステムができれば、私たちは(飲酒事故などの)責任から逃れることができる」と肯定的に受け止める意見がある一方で、「いきなりこういった政令が発表されるのには我慢ならない」と不満を漏らす人もいる。

さらなる問題が、検知器の設置には高額な経費が発生するということ。購入せずにレンタルをすることも可能らしいが、レンタル代が週に360ユーロもするというから驚きだ。特に田舎で、地元のおじさんが集まる小さなバーなどでは、アルコール検知器を置きたくてもなかなか手が出せないのが現状だろう。バーでの喫煙禁止が始まったかと思ったら、ほとんど間をあけずに通知されたアルコール検知器導入の義務。バーの経営者にとっては泣きっ面に蜂である。

フランスの酔っ払い諸君には、厳しい時代となった。

「Figaro」紙
"Ethylotests dans les bars de nuit début janvier 2009" ほか



 
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