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消えたリチャード・ブランソン?! from UK

from UK
存在を消されてしまった?
リチャード・ブランソン氏

賛否両論を呼んだ新ボンド、イケ面俳優のダニエル・クレイグを迎え空前の大ヒットとなった「007カジノ・ロワイヤル」。この映画を観た人なら、ヴァージン・グループの創設者であるリチャード・ブランソン氏がほんのちょっぴりカメオ出演していたことに気付いたはず。

このカメオ出演はヴァージン・アトランティック航空が機体提供などで映画撮影に協力する見返りとして与えられたそうだが、なんとライバル会社のブリティッシュ・エアウェイズ(BA)の機内上映では、このブランソン氏やヴァージンの機体だとわかる尾翼部分が映ったシーンがすべてカットされているということが判明した。

これに対しBAの広報担当者は、「我々には映画を機内上映にふさわしい内容とするように手を加える権利があり、機内で扱っているすべての映画は大なり小なり編集されています」と発言。ヴァージンのロゴの付いた尾翼はまだしも、ブランソン氏まで「機内上映にふさわしくない」人と判断したようだ。

BAとヴァージンの対立は何も今に始まったことではない。両会社間の確執は1984年、ヴァージン・アトランティック航空が大西洋路線を展開し始めた時まで遡る。93年にはブランソン氏がBAを反トラスト法違反で訴え、事実上の勝訴を収めた。また99年9月、ロンドン・アイのスポンサーであるBAが、テムズ川を覆うように置かれたこの観覧車を立ち上げるのに失敗した時には、ヴァージンが「ざまあみろ」と書かれた飛行船を飛ばしたこともあったっけ。同じ喧嘩するなら価格競争など、もっと消費者に見返りのある形で喧嘩してくれると嬉しいんだけど……。

ちなみに、ブランソン氏のカメオ出演は空港のシーンで、セキュリティ・チェックを受ける人の中に彼が混じっている。彼を見逃したという人は、もう一度よく目を凝らし て映画を見てみて。あっ、くれぐれもBAの機内上映で確認しようとしないように。

「BBC Online News」 BA cuts Branson from Bond movie



 
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