ジャパンダイジェスト

バッキンガム宮殿にキャンピング・カーが集合 from UK

バッキンガム宮殿にキャンピング・カーが集合
人気TVプレゼンテーター、
チェリル・ベイカーもキャラバ ン生活者の
仲間入り!?
去る7月下旬のある日、バッキンガム宮殿の庭でキャラバン居住者7500人を招待し、キャラバン・パーティーが開かれた。 キャラバンとは、日本語でキャンピング・カーのこと。英国を含め欧州諸国では、定住所と定職を持たず、キャンピング・カーで移動生活をする人々が今でも多い。つまりは英国で最も立派な(!?)住居とも言えるバッキンガム宮殿の住人と、最も小さな「スイート・ホー ム」に住むさすらい人が、一同に介したというわけだ。

とは言え、この日のパーティーで展示されたキャラバンは、1885年に英国海軍軍医が特注したというマホガニー製の豪華キャラバンや、伝統あるキャンプ愛好団体「キャラバン・クラブ」のコンペティションに入賞したソーラー・パネル付きの未来型キャラバンなど、いわゆる「キャンピング・カー」のイメージとはほど遠いものばかり。またパーティーの参加者たちは、宮殿内に自らのキャラバンを持ち込むことは許されず、公共交通機関を使って来ることを義務付けられたのだという。

さて、ここで不思議に思うのが、豪奢な宮殿から離れて寝泊りすることなどなさそうな英国王室と、スナフキンのごとく自由気ままな生き方を好むキャラバン移住者の関係。実は、エリザベス女王2世の夫であるエジンバラ公フィリップ殿下は1952年から半世紀以上にわたりキャラバン・クラブの長を務めており、今回のパーティーはこのクラブの創立100周年を祝うためのものだったのだ。

ところでフィリップ殿下と言えば、「失言王」としても有名。1984年のケニア訪問時には現地の女性に「あなたは女ですよね?」と尋ねたり、2001年には将来宇宙飛行士になりたいと言う12歳の少年に向かって、「きみは太りすぎているから無理だろう」と言い放ったりと、その失言には枚挙がない。今回、「実のところ、キャラバンで一晩を過ごしたことがあるのか」と際どい質問を投げ掛けられたフィリップ殿下、「ノーコメント」と無難な答えで乗り切ったそうな。今年で御歳86歳。亀の甲より年の功で、さすがの失言王も少しは学んだか!?

「The Times」紙 “A tailback from history as caravanners party at Palace”



 
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