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暴行事件の凶器はミニ・ソーセージ!? from UK

暴行事件の凶器はミニ・ソーセージ!?
凶器は小指の先ほどのミニ・ソーセージ!?
日本で少し前に話題になった「ネコ裁判」をご存知だろうか。駐車場に停めておいた車にネコが傷を付けたということで飼い主を訴えたという、実際に起きた裁判である。訴えられた飼い主(実はノラ猫だったらしいが)が裁判の経過をブログで書き始め、ついには書籍化にまで発展してしまったこの事件、最終的には被告にとって夢の印税生活も目の前というラッキーな結果に終わったわけだが、法の最後の砦であるはずの裁判所に「え、なんでそんなことで……」と言いたくなるような訴訟が持ち込まれるケースが近年、世界中で増えている。

ここ英国では、昨年11月に、67歳の男性が自身の出した雑誌の恋人募集広告に応えた女性に対し、広告掲載費用1200ポンド(約27万7000円)を要求する訴えを起こし、今年4月には、離婚した元妻に2通の手紙をしたためた男性が、その元妻からハラスメントの罪で訴えられるという事件が起きている。これらの訴訟で裁判官は、「法的に重要な問題でない限り、プライベートないざこざが法廷の場に持ち込まれるべきではない」との判断を下したのだが、今回また耳を疑いたくなるような訴訟が、マンチェスターの少年裁判所に提起された。

原告は12歳の少年に襲われたと主張する老人。訴状の内容は、少年が老人を「ソーセージで」襲ったというもの。老人の訴えによると、ある日パブからの帰り道に少年に遭遇し、些細な事から口論に発展。怒った少年が老人の肩にミニ・ソーセージを投げつけたというのだが、この老人の訴えに裁判官は呆れ顔。「Just William」という、いたずらっ子が登場する古き良き時代の少年向け本シリーズの話を持ち出し、「本件はこのシリーズを思い起こさせる。いかにも12歳の子供がやりそうなことであり、それらをすべて裁判沙汰にすべきではない」と老人を諭した。

今回はまともな裁判官に当たったから良かったようなものの、最近ではズボンを紛失したクリーニング店の店長に78億円を請求した米国判事の例もある。12歳の少年の人生を救った常識的な裁判官に、とりあえず乾杯。

「Times」紙 "'Just Wiliam jape' lands boy, 12, in court for attack with sausage"



 
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