「ぼうぼうあたま」博物館 / Struwwelpeter-Museum
「ぼうぼうあたま」や「もじゃもじゃペーター」、みなさんの記憶の中に、そんな名前の絵本はないだろうか。この童話は、1844年に医師ハインリヒ・ホフマン (1809~1894) が 「Struwwelpeter」 のタイトルで創作した、残酷さとユーモアが絶妙なバランスを保ったインパクトの強い作品だ。ホフマンが3歳の息子にクリスマスプレゼントとして贈ったものだったが、1845年に出版され、瞬く間に人気を博した。翻訳も35カ国語以上に及び、日本でも1936年に最初の邦訳が出版されている。約160年の時を経て、今なお読み継がれているロングセラーだ。
ホフマンの故郷はフランクフルト。市街地に近い瀟洒な住宅街Westendに「ぼうぼうあたま」博物館がある。赤い壁が目印の4階建ての建物だ。
メインの展示は2階にあり、医者、政治家、詩人、童話作家と多彩な顔をもつホフマンの生涯と、「ぼうぼうあたま」のコレクションが紹介されている。
ここには、リトグラフで刷られた19世紀の美しい絵本たち、「ぼうぼうあたま」のバリエーション豊富なイラスト、世界各地で出版されたホフマンの絵本の数々がずらりと並んでいる。時代と国境を超えて子どもたちを惹きつけている作品の魅力にぜひ触れてほしい。
また、3階には子どもたちに人気の仮装コーナーがあり、ぼさぼさのウイッグや衣装を使って「ぼうぼうあたま」に変身できる。4階では、「ぼうぼうあたま」をモチーフとした多種多様なグッズや玩具が展示されている。
見学を終えたら、1階のショップを覗いてみてはいかがだろう。絵本やオリジナルグッズとの楽しい出会いがあるかもしれない。
「ぼうぼうあたま」博物館では不定期で人形劇上演や誕生日会の会場サービスもあり、子どもの思い出作りの場としても活用できる。 | ||||
Struwwelpeter-Museum | |
開館時間 | 10:00~17:00 ※月曜休館 |
入場料 | 大人2ユーロ 学生1ユーロ 子ども無料 |
最寄駅 | Westend (U6/U7) 駅下車、徒歩5分 Bockenheimer Warte (U4)駅下車、徒歩10分 |
住所 | Schubertstrasse 20, 60325 Frankfurt am Main |
TEL | 069-747969 |
WEB | www.struwwelpeter-museum.de |