栗・Esskastanien, Maronen
ドイツ育ちの娘たちは、私よりも栗に馴染みが深いよう。食べられるもの、食べられないもの(Kastanien)の区別はもちろん、「冷たいところに置いておくと甘くなるのよ」なんてことまで得意げに教えてくれます。実際、0度近い場所で数週間保存すると糖度が3~4倍になるのだとか。近所のどこに栗の木が生えているのかも当然熟知していて、両手いっぱいに抱えて帰ってきたりすることも。拾ってくるのはいいけれど、栗は、口に入るまでが親の一仕事。娘たちにせっつかれ、茹でる、蒸す、焼く、圧力鍋を使うなど、いろいろ試した結果、一番おいしくて、皮が剥きやすかったのは、オーブンを使った焼き栗。熱々を頬ばるもよ し、鴨やガチョウの詰め物にもよし。もちろん栗ごはんだって楽しめます。
栗ごはん
ほくほくっとした甘さの秋の味覚。焼き栗を入れて炊きました。
米 | 2合 |
栗(皮付き状態) | 300g |
干ししいたけ | 4枚 |
みりん | 大さじ2 |
塩 | 小さじ1強 |
焼き栗の作り方 | 1. | 栗の平たい方を下にし、まな板に乗せる。 |
---|---|
2. | 包丁の柄に近い角で、ぐいっと力を入れて、十字に切り込みを入れる。 |
3. | 180度のオーブンで切り込みに焦げ目がつき、皮がめくりあがってくるまで焼く。(約30分) |
4. | 冷水で手を冷やしながら温かいうちに鬼皮と渋皮を剥く。剥いた栗は、水につけておくと色が変わらない。 |
栗ごはんの作り方 | |
1. | 干ししいたけは水に漬けてもどしておく。 |
2. | みりん、干ししいたけのもどし汁、水を加えて、通常米を炊くときの水加減にする。 |
3. | 刻んだしいたけ、焼き栗を入れて炊く。 |
*番外編* 子羊のロースト栗ときのこ添え
2人分 | |
子羊背肉 Lammkrone | 400g |
塩・こしょう | 適量 |
にんにく | 2片 |
オリーブ油 | 大さじ1 |
ハーブ・ド・プロバンス | 大さじ2 |
マッシュルーム (他のきのこでもOK) | 350g |
醤油 | 大さじ1 |
バター | 30g |
ソース | |
バルサミコ酢 | 70ml |
赤ワイン | 大さじ1 |
砂糖 | 大さじ1.5 |
塩・こしょう | 適量 |
1. | 子羊に塩・こしょうをすりこみ、オリーブ油を塗り、ハーブ・ド・プロバンスと刻んだにんにくをまぶして30分くらい寝かしておく。 |
---|---|
2. | マッシュルームと焼き栗(前述)は、バターで炒め、醤油とこしょうで味をつける。マッシュルームは、よほど大きくないかぎり、ころころしたままの方がおいしい。 |
3. | ソースは、塩・こしょう以外の材料を小鍋にとり、中火で半量以下になるまで煮つめ、塩・こしょう で味を調える。 |
4. | 子羊を焼く。220度のオーブンで 30分くらい。フライパンで両面を中火で焼いてもいい。 |
5. | ④を切り分け、②を添え、ソースをかける。 |
< 前 | 次 > |
---|