ジャパンダイジェスト

日本語のこれ、なんて言う?ぴったりドイツ語表現

ドイツ語の単語って覚えづらい、いつも同じ表現を使ってしまう…… そんな悩みにお答えすべく、姉妹誌「JAPANDIGEST」のドイツ語のネイティブ編集者が、知って得する単語やフレーズをお届け。言葉のバリエーションを増やして、もっとドイツ語を楽しもう!(Text:JAPANDIGEST編集部)


全部分かれば上級者!?翻訳できないドイツ語

どんな言語にも「翻訳できない言葉」があります。ドイツ語も例外ではなく、その土地の文化や生活に根付いたそれらの言葉は外国人にとって難しいもの。今回は、そんなドイツ語をクイズ形式で紹介していきます。

例えば、どこかで聴いた音楽がずっと頭から離れない……なんてことがありますよね。なかなか「Ohrwurm(耳の虫)①」が消えないので、公共の場で大声で歌い出してしまいました。すると、一緒にいた友人が「Fremdschämen(代わりに恥じる)②」を感じて怒り始めます。ついには友人とケンカになり、その様子を見ていた別の人が「Schadenfreude(害の喜び)③」で笑っている。でも、公共の場で恥をかいたことがない人なんて、そうそういませんよね。仮にそう主張する人がいたら、「scheinheilig(見せかけの神聖)④」と言われるかも。

続いて、新型コロナウイルス関連のニュースでよく使われる言葉から。新規感染者数が毎日発表されますが、これは実際の感染者数を全て把握できているわけではなく、ウイルス学者の間では「Dunkelziffer(暗い数字)⑤」があるといわれています。また、政治家たちは「Fingerspitzengefühl(指先の感覚)⑥」を大切に、人々が感染症対策のルールを守るよう促さなければなりません。ところが最近では、ルールを守らない人も増えているそう。「Innerer Schweinehund(自分の中のブタイヌ)⑦」に負けず、健康に過ごしたいものですね。

さて、皆さんはいくつ分かったでしょうか?下側のリストで、答え合わせをしてみてください。

翻訳できないドイツ語

クイズの答え

  • ① Ohrwurm(耳の虫):頭からずっと離れない音楽のこと。耳に這い込むといわれる同名の虫から派生
  • ② Fremdschämen(代わりに恥じる):他人の恥ずかしい行為を自分が恥じること
  • ③ Schadenfreude(害の喜び):他人の失敗や災難に対して幸せを感じること
  • ④ scheinheilig(見せかけの神聖):偽善的であること。侮辱的な意味で使われる
  • ⑤ Dunkelziffer(暗い数字):統計上の数字と、実際の数字との差
  • ⑥ Fingerspitzengefühl(指先の感覚):他人や物のことを繊細に感じ取ること、共感すること
  • ⑦ Innerer Schweinehund(自分の中のブタイヌ):こうするべきだと頭では分かっているのに、意志が弱くてできないこと
 
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