丁寧さが伝わる「bitte」は魔法の言葉
「bitte」という言葉は、日常的なコミュニケーションの中で最も重要な言葉の一つ。この一言を付け加えることで、マナーや相手に対する尊敬の気持ちを表せるからです。友だちや家族などの親しい間柄でも「bitte」という言葉はとても大切で、それがないと失礼だと感じられたり、命令口調や上から目線だと思われたりしてしまうかも。今回は、そんな「bitte」を使う際のポイントをご紹介します。
「bitte」の一つ目の使い方は、「どういたしまして」。「Danke」とセットで使われることが多く、例えばレストランでお会計をしたとき、お客さんの「Danke(ありがとう)」に対して店員さんは「Bitte」と返します。
続いて、相手に何かをお願いするときや、何かが欲しいときには、「Würdest dubitte…?(…していただけませんか?)」、「Kann ich bitte…?(…してもいいですか?)」と言います。また、相手からの提案やオファーを受けたいときも、「Ja, bitte!(はい、お願いします! )」と答えれば丁寧な印象に。ドイツ語圏では、「bitte」と言わない子どもに対して、親が「魔法の言葉(bitte)を忘れてない?」と諭すこともあります。
相手に対して命令や指示をする時にも「bitte」を使ってみましょう。「Bittehinsetzen!( 座ってください)」のように、「bitte」を付け加えれば表現が和らぎます。
最後に、「Wie bitte?(もう一度言ってください)」という表現はとてもよく使われます。何を言われたか聞き取れなかったときはもちろん、「何だって!?信じられない!」という意味も。皆さんもぜひ、いろいろな場面で「bitte」を使ってみてくださいね。
「bitte」のさまざまな表現
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どういたしまして
A: Danke.(ありがとう)
B: Bitte schön.(どういたしまして) -
~していただけませんか?
・Könnten Sie bitte aufstehen?(立っていただけますか?)
・Kann ich bitte einmal durch?(通らせていただけますか?) -
お願いします
A: Möchtest du Schokolade?(チョコレートが欲しい?)
B: Ja, bitte!(はい、お願いします!) -
~してください(命令や指示)
・Bitte zuhören!(聞いてください!)
・Komm her, bitte!(こっちに来て!) -
もう一度言ってください
A: Die Deutsche Bahn wird morgenbundesweit streiken.
(明日、ドイツ鉄道が全国ストライキを実施するらしいよ)
B: Wie bitte!?(何だって!?)