その「愛してる」は恋愛感情、それとも……?
もし意中の人に「好き」と言われたら、舞い上がってしまうのはドイツでも日本でも同じですよね。でも、ドイツ語ではどのような表現で言われたかで、その意味が大きく変わってしまいます。今回は、愛情表現の微妙なニュアンスの違いを見ていきましょう。
愛情表現で1番多く使われる動詞は、「lieben」(愛する)と「liebhaben」(愛おしむ)。「Ich liebe dich」(あなたを愛してる)は、たいていの場合は恋人や結婚相手などに愛を伝える表現ですが、カジュアルな場面で使われることも。例えば、自分のために何かしてくれた友だちに対して、ものすごく感謝しているという時に「Ich liebe dich! 」と言うことがあります。
一方、純粋に家族や友だちに対して愛情を伝える場合は、「Ich habe dich lieb」(あなたが好き)と表現することが多いです。この表現には家族や友人への親しさが込められていますが、「Ich liebe dich」よりも気軽な言い方。恋愛関係で使うことはほとんどないですが、まだ「Ich liebe dich 」と言うには早い間柄では使う機会も。
「Ich liebe dich」は深い愛を表す表現であるため、パートナーのほか、親や子ども、親友に言うことができます。それに対して、もし好きな人に「Ich habe dich lieb」と言われても、本当に「愛してる」とは限らないのでご注意を! いずれにしても、伝える人がその言葉にどんな「愛」を込めているのかが重要です。下記では「Ich liebe dich」と「Ich habe dich lieb」以外にも、さまざまなニュアンスの「愛」の言葉を紹介します。ぜひ大切な人にドイツ語で伝えてみましょう。
「好き」を伝える言葉
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主に恋愛感情を伝える表現
• Ich liebe dich.
(あなたを愛してる)
• Ich habe mich in dich verliebt.
(あなたに恋をした)
• Du fehlst mir.
(あなたがいなくて寂しい)
• Ich denke immer an dich.
(あなたのことをいつも考えている) -
友人などへのカジュアルな「好き」
• Ich habe dich lieb.
( 下記二つよりも深い感情を表す)
• Ich habe dich gern.
• Ich mag dich.
• Hab‘ dich lieb.
(「Ich habe dich lieb」の略)
• HDL
(「Hab’ dich lieb」の略。若者がオンラインメッセージなどで使う)