「見る」にまつわる動詞sehen/schauen/guckenの違いは?
ドイツ語には「見る」という意味の動詞がいくつもありますが、今回はなかでもよく使われる「sehen / schauen / gucken」の違いについて解説します。
まず「sehen」は「Ich sehe den Vogel」(私は鳥を見る)というように、「(単に、短い間)見る」という意味。また「Ich sehe, wasdas Problem ist」(問題がどこにあるか分かる)というように「理解する」という意味や、「Wir sehen uns morgen!」(また明日!)のように「会う」という表現もよく使用します。
「schauen」は、「(特定の対象や方向を意識的に)見る」ことで、文脈によってはやや口語調で使われます。「Ich sehe/schaue nachoben」(私は上を見る)のように「sehen」でも「schauen」でも使える場合もありますが、一方で「Ich schaue den Vogel」や「Erhat seinen Freund geschaut」( 彼は友人を見た)という言い方はあまりしません。日々の練習でニュアンスの違いをつかみましょう。三つ目の「gucken」は、「schauen」とほぼ同じ意味ですが、口語調の言葉なのでビジネスの会話やメールでは使用しません。頭の「g」は「k」のように発音します。
さらに「an-」や「zu-」などの接頭辞を動詞の頭に付けることで、細かいニュアンスを表せるように。例えば「an-」という接頭辞が付くと、より集中して注意深く何かを見るという意味になります。また「zu-」を付けると、ある種の受動的な意味に。例えばzuschauenの名詞形「Zuschauer」が「観客」を意味するように、観察するだけで自分は何もしないというニュアンスが強まります。ぜひ場面で使い分けてみましょう。
「見る」にまつわる動詞
• sehen
見る、目に入る、理解する、判断する、会う
• schauen
目を向ける、見てくる、確かめる
• gucken
見る(主に口語的な場面で使う)
• blicken/erblicken
目を向ける、~に面している
• betrachten
じっと見る、観察する、見物する
• beobachten
監察する、監視する
• fern | sehen
テレビを見る
• zu | schauen
眺める、見守る、観る
• aus | sehen
(~のように)見える、(~のように)思われる
• hin | schauen
(意識的に)見る
• weg | sehen
目をそらす、(物事や問題を)無視する