ドイツ語にもある?赤ちゃん言葉
赤ちゃんや小さな子どもに対して、ついつい「赤ちゃん言葉」を使ってしまうのは世界共通のことかもしれません。今回はドイツの赤ちゃん言葉の例をご紹介したいと思います。
よく聞かれる赤ちゃん言葉に、「Heiamachen」(ねんねする)や「Happa Happa」(まんま)などがあります。イヌのことを「Wau-Wau」(わんわん)と呼ぶのは、日本の赤ちゃん言葉とも似ていますね。
排せつに関する表現も赤ちゃん言葉によくみられます。小さい子はもちろん「トイレに行きたい」と言えませんから、おしっこは「Pipi」、うんちは「Kacka」などと表現します。ちなみにちょっと上品な言い方に「Ich muss klein/groß」(小さい/大きいのをしなきゃ※小便/大便の意)があり、大人同士で使うこともあります。
また、ドイツ語の名詞は縮小語尾である「-chen」をつけて、例えば「Stuhl」(椅子)を「Stühlchen」(小さい椅子)と表現することができます。そのため赤ちゃんや子どもの前で、子どもサイズの小さなものに-chenを付けて話すことが多いです。
ドイツでは言語発達に悪影響があるという考えから、赤ちゃん言葉に悪いイメージを抱く人も少なくありません。一方最近の研究では、赤ちゃん言葉によって子どもが直接話しかけられていることが分かるため、会話により興味を持つようになるというプラスの効果があるともいわれています。
赤ちゃん言葉は時代とともに変わっていくため、今回紹介したものはほんの一例です。親子でどんな言葉を話しているか、ぜひ街中で耳を傾けてみてください。
ドイツ語のオノマトペいろいろ
日常的な言葉
- Heia machen(ねんねする=眠る)
- Happa Happa(まんま=ごはん)
- Wau-Wau(わんわん=イヌ)
- Miezekatze(ねこちゃん=ネコ)
- Nuckel(おしゃぶり)
※動詞nuckelnから - Aua(痛い、けが)
※Ich habe ein Aua.(けがをした)とも表現できる
排せつに関係する言葉
- Pipi(ちっち=おしっこ)
- Kacka/Kaka/A-a(うんち)
- Ich muss aufs Töpfchen.(おまるに行く=トイレに行く)
※特にトイレトレーニングをしている年頃の子が使う - Ich muss klein/groß.(小さいの/大きいのをしなきゃ)
縮小語尾「-chen」の例
- Bettchen(小さいベッド)
- Brüderchen/Schwesterchen(小さい兄・弟/小さい姉・妹)