ジャパンダイジェスト
意識改革から始める資産運用

ドイツでお金と上手に付き合う方法

山片 重嘉山片 重嘉 (やまかたしげよし)
ファイナンシャルアドバイザー

1970年生まれ。98年に渡独、文化交流や持続可能農業のプロジェクトに携わる。また、食と健康のアドバイザーとして講演活動などに勤しむ。その後、ファイナンシャルアドバイザーとして独立。個人・法人へのアドバイスを行っている。人生のテーマは、健康とお金を切り口に、豊かな生き方について考えること。

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自動車保険 KFZ-Versicherung

31 自動車保険 KFZ-Versicherung

自動車保険の乗り換え

自動車保険は通常、1月1日からの1年契約で、毎年自動更新されます。たいていの保険類の解約予告期間は3カ月ですが、自動車保険の場合は1カ月のため、11月末までに解約手続きをすれば、翌年1月1日からの保険の切り替えが可能です。ただし、12月以降に保険会社から値上げの通知があった場合は、1カ月を切っていても解約は可能です。解約通知の書類は、ウェブサイトAboalarm(www. aboalarm.de) を利用すると簡単に作成できます。

・車を購入する場合

車両登録のために、まず保険会社から仮の保険番号(eVB)をもらいます。仮加入中は、自賠責保険に加え、任意部分車両保険(Tailkasko)をオプションでつけることもできます。車両登録後は、1カ月以内に保険の本加入手続きをします。

補償内容

強制の自賠責保険(KFZ-Haftpflichtversicherung) に加え、任意加入の部分車両保険、車両保険(Vollkasko)、ロードサービス費用特約、マヨルカ・ポリスなどがあります。

事故保険料例
※部分車両保険と車両保険は、1件の損害に対する免責額を
それぞれ初めに設定します(例: 150ユーロ、300ユーロなど)。
この免責額(自己負担額)が大きいほど、保険料は安くなります。

・ロードサービス費用特約(Schutzbrief)

路上で車が故障した際の応急処置や、レッカー移動、また、自宅から一定距離以上離れた場所の場合は、代車や交通費などが補償されます。この保険に加入しておけば、大抵の場合、ADAC(ドイツ自動車連盟)への加入は必要ありません。この2つの違いは、ADACはその会員が運転するすべての車に故障が生じた場合に補償が受けられ(保険料例: 世界中でカバーされる場合の年会費は夫婦で109ユーロ)、ロードサービス費用特約は、保険加入した特定の車で、欧州内のみ補償(追加保険料: 年間約10ユーロ)されます。

・マヨルカ・ポリス(Mallorca-Police)

この保険名は、ドイツ人に人気のスペイン・マヨルカ島にちなんだ通称(Policeは証書の意)です。旅行先でレンタカーを借り、事故を起こした場合、ドイツ以外の国は人的損害の際の補償限度額が低く、レンタカーの保険だけでは十分賄えないことがあります。それを補い、ドイツ並みの補償額を得るための特約保険で、欧州内で有効です。世界中をカバーするタイプのものは、Traveller-Policeと呼ばれます。

保険料

保険料は、上記のような補償内容以外にも、年齢・無事故年数・運転者・年間走行距離などの要素によって大きく変わりますので、各保険会社間の価格を比較する場合は、同条件で比較することが大切です。

ただし、比較サイトで検索される最安値の保険は、ホットラインサービスなどがなく、保険会社とのコンタクトが取りにくい、2年目以降は保険料が大幅に上がることがある、保険金支払いに問題があるなど、マイナス点があることもあるので、ご注意ください。

 
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