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意識改革から始める資産運用

ドイツでお金と上手に付き合う方法

山片 重嘉山片 重嘉 (やまかたしげよし)
ファイナンシャルアドバイザー

1970年生まれ。98年に渡独、文化交流や持続可能農業のプロジェクトに携わる。また、食と健康のアドバイザーとして講演活動などに勤しむ。その後、ファイナンシャルアドバイザーとして独立。個人・法人へのアドバイスを行っている。人生のテーマは、健康とお金を切り口に、豊かな生き方について考えること。

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知って得する海外送金と手数料

48 知って得する海外送金と手数料

銀行業務というのは、実はIT化が非常に遅れている分野です。これだけデジタル化が進んでいる現代にあって、いまだに送金手数料は前時代的な金額設定です。「送金」といっても、紙幣や貨幣を物理的に郵送しているわけではなく、実際にはデジタルデータを自動的に書き換えているにすぎません。

技術的なことだけを考えれば、手数料は限りなくゼロに近く、一瞬のうちに送金できるはずなのです。そして、近年では、そのようなサービスも登場しています。

各社で違う海外送金手数料

海外でお金を使う時に、クレジットカードやキャッシュカードを利用し、現地で現金を引き出すと、手数料は銀行振り込みよりも割高になります。短期間の旅行では便利ですが、仕送りや長期滞在の場合は不向きです。一方の海外送金の銀行手数料もバカにならないくらい高い。例えば三菱東京UFJ銀行から5万円を振り込むとなんと5500円! 最低でも、これだけの手数料がかかってしまいますので、少額の送金の場合は手数料の割合が高すぎて割に合いません。これが楽天銀行だと1750円。

また、「送金手数料」だけで各社の手数料を比較することはできません。為替レートにも隠れた手数料が上乗せされているのです。通常の銀行ですと、1ユーロあたり1.5円の為替手数料がかかります。1ユーロ120円の場合、振り込んだ日本円に対して1.25%の手数料がかかることになります。

ペイパル(PayPal)は個人間送金が無料でできるので安いイメージがありますが、海外送金の場合は、例えば日本-ドイツ間では実質約5.5%の手数料がかかるなど、手数料規定が複雑で分かりにくいものになっています。

ビットコイン(Bitcoin)のような仮想通貨であれば、中央機関がなく、手数料は10円以下。銀行口座も必要ないので、特に銀行口座も持っていない途上国の人への送金や数百円単位のマイクロペイメント(少額の寄付や送金)で有効性があります。ビットコイン間の送金はほとんど手数料が発生しないのですが、ユーロ⇒ビットコイン⇒日本円と2回の換金や振り込みが必要で、その間に手数料が発生してしまいます。

トランスファーワイズ

トランスファーワイズ(TransferWise)という送金サービスでは最近、日本円とユーロ双方向の振り込みが可能になりました。トランスファーワイズは圧倒的な手数料の安さと、その透明性が売りで、銀行送金同様の信頼性があります。

・日本円からユーロ・米ドルへは 1%(最低500円)・ユーロから日本円へは 0.5%(最低2ユーロ)・米ドルから日本円は1%(最低3ドル)

為替手数料はなく、手数料は手続き時に明示され、それ以外には一切コストがかかりません。トランスファーワイズでは、送金元の国のトランスファーワイズの口座にお金を振り込み、相手国のトランスファーワイズの口座から相手の口座に振り込まれます。

時代の流れの早い現代では、知っているか知らないかでこのように大きな差が生まれることがあります。

トランスファーワイズの申込込みはこちらから
https://transferwise.com

手数料の比較:5万円をユーロに送金した場合
金融機関手数料(送金+為替)
東京三菱UFJ銀行 6125円
楽天銀行 2330円
PayPal 2750円
ビットコイン間 約10円
ビットコイン経由 約500円
TransferWise 500円
*為替手数料は1ユーロ=120円計算 *楽天の為替手数料は1ユーロあたり1.4円計算
 
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