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「妊婦 旅行」

妊娠中、出産経験者から口を酸っぱくして言われていたアドバイスが主に2つある。

1つ目は、眠れるうちに惰眠をむさぼること！

2つ目は、夫婦水入らずの時間を楽しむこと！特に、子連れでは行けない場所への外食や旅行を！！

まぁ、1つ目に関しては、妊娠期間中、特に後期にむけてどんどん眠気が襲ってくるので、否応もなく実践することに。

2つ目は、妊娠初期はつわりでそれどころではなく、安定期に入ってからは「出来るうちに！」と仕事に励み、あっという間に妊娠後期。日に日に大きくなるお腹を抱えて、「出産」に現実味が沸いてくるとともに、焦りも沸いてきた。出産予定日へのカウントダウンは、夫婦2人という単位の家族で過ごす時間の終わりへ向けたカウントダウンでもある。

新しい家族を迎える喜びに比べたら、夫婦の時間が減ることはそんなに惜しくないよ・・・という気持ちから、段々と「子ども中心の生活に入る前に、やっぱり夫婦2人の思い出を作っておくか」と心変わりしてくる。妊婦を旅へと駆り立てる。

もちろん、安定期のうちに旅に出るのが一番理想的だ。妊娠中は、いつ何時、不測の事態が起きるか分からない。妊娠中の旅行は、医師や助産師によく相談した上で計画したい。

イラスト：shoko Maeda-schmidt

妊婦の旅の注意点

• 旅行を計画するときは、事前に医師や助産師に相談する
• 母親手帳（Mutterpass）を忘れずに携帯する
• 飛行機を利用する場合は、各航空会社の規定を確認（36週以降の妊婦は搭乗できないなど、妊婦の搭乗に制限がある）
• 旅行中は、水分補給とこまめな休憩を取り、無理をしない

さて、産婦人科医に旅行の相談をして、不安を1つひとつ取り除き、近場の旅を計画。出かけたは良いけれど、想像していたような（？）ロマンチックな二人旅とはまいりませぬ。

妊婦は、特に妊娠後期なのだから、トイレが近い近い！ 外に出た途端、考えることは「トイレはどこだ？！」である。見慣れぬ街の景色より、知らない土地でいかにスムーズに用を足して歩くか、これが大事。

そんなこんなで、歩くスピードも遅ければ、トイレ休憩ばかりで予定通りに行かない旅に、「あぁもう二人旅じゃないんだな」と、やっぱりまだ見ぬ三人目の存在を強く感じる旅となった。

次回、「父親　自覚　いつから」。妊娠中に次から次に悩み事がある妊婦から見ると、どうも夫はのんびり構えています。父親になる自覚はいつ頃芽生えるのかと、やきもきする妻のつぶやきです。