ジャパンダイジェスト

今月のおすすめはこれ!

ドイツニュースダイジェストのスタッフが、日々の中で出会った「これぞおすすめしたい!」というものを、熱量たっぷりのコメントと共にお届けします。

#7 クラシックコンサートの思い出

五感を刺激された初コンサート英国ニュースダイジェスト編集部・徒

五感を刺激された初コンサート

初めてクラシックのコンサートに行ったのは、幼稚園か小学校低学年のときです。自分の席がなぜか1番前の左端だったこと、ものすごくチクチクする白いタートルネックのセーターの上に、濃い緑のジャンパースカートを着ていたことを覚えています(※写真はイメージです)。隣に母親、父親が並んでいたはずですが、私は一人で緊張しながらずっと強烈な痒みと闘っていました。残念ながら演目が何だったのか覚えていませんが、キラキラしたステージと後ろから響いてきた高い拍手の音は忘れていません。まさに「体験」という感じでした。

気軽に楽しめるBBCプロムス英国ニュースダイジェスト編集部・葛

気軽に楽しめるBBCプロムス

数年前、毎年ロンドンで開催されるBBCプロムスに行きました。友人に誘われたのはいいものの、ロンドンの一等地に立つコンサート会場のチケットはきっとお高いのでは……と内心ドキドキ。ところが、立見席はなんとたったの6ポンド(約1000円)。また会場では、ノースリーブに短パンの女性が携帯用のクッションを床に敷き、演奏が始まるまで読書をする姿も見掛けました。「時間があったから寄ってみた」くらいの気軽さに、クラシックってこんなに身近なものなんだ! と新鮮な驚きがあったことを今でも覚えています。

チェコで聴いたクリスマスミサウェブ部・優

チェコで聴いたクリスマスミサ

2022年のクリスマスのこと。チェコ・プラハのルドルフィヌムで、同国出身の作曲家ヤコブ・ヤン・リバのクリスマスミサを聴きました。コンサートに慣れていないし、由緒正しいホールに入るのも初めての体験だったので、始まるまではドキドキ。しかし、ノスタルジックな音色のおかげであっという間にリラックスできました。オルガンが中心のコンパクトな編成のなか、チェコ語で歌われるミサは田園風景を思い起こさせるような響き。歌詞の意味は分からなくても、伝えたいことは伝わってきている気がして初心者でも楽しめました。

大みそかの「第九」の配信編集部・真

大みそかの「第九」の配信

最近聴いたコンサートといえば、2023年の大みそかにストリーム配信された、年末の風物詩となっているライプツィヒ・ゲヴァントハウスによるベートーヴェンの「第九」。新年をわが家で一緒にお祝いする予定の友人が同団のヴァイオリニストで、彼女の仕事(演奏)中、私たちは家でパソコンの画面にかじりつきながらコンサートを聴いていました。素晴らしい演奏に聴き入りつつも、途中、友人が画面に映るとスクリーンショットを撮ってみたり。生演奏のコンサートも好きですが、オンラインでもぜいたくで楽しい経験でした。v

雨の中のヴァルトビューネ編集部・穂

雨の中のヴァルトビューネ

ベルリン在住時、よくベルリンフィルの演奏会に行っていました。なかでも毎年夏にヴァルトビューネで行われる屋外コンサートが印象に残っています。ナチス政権下に建設された野外ステージで、収容人数はなんと2万人! ベネズエラのドゥダメルの指揮でほぼ満席でしたが、あいにくの雨……。肌寒さに震えつつも、それぞれが色とりどりの傘やレインコートで雨をしのいでいた光景も悪くなく、それもまた思い出です。アンコールはベルリンっ子が大好きな行進曲「Berliner Luft」で、会場からも名物の口笛が鳴り響いていました。

音楽学校の無料コンサート編集部・沖

音楽学校の無料コンサート

娘はフランスの音楽学校、コンセルヴァトワールに通っています。そう聞くと、難関な音楽院を想像される人も多いのですが、子ども向けの音楽学校は入試もなく、習い事の一つとして通っている人が大半です(とはいえ個人レッスン以外にもさまざまな拘束があり、面倒なこともありますが)。うちの娘は、チェンバロ(!)を専攻しています。素晴らしいのが、音楽学校が主催しているコンサートを無料で鑑賞できること。先日訪れたコンサートでは、チェンバロやバロックフルートの鳥肌が立つような演奏が、とても印象に残っています。

 
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